菜乃花 2018年10月04日号

ジョギング中に“獲物”探し 現職警官の凶暴わいせつパトロール(1)

掲載日時 2016年04月09日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年4月14日号

 三林康宏(29)は大学卒業後に警察官として採用された。当初は自分が警察社会を変えてやろうと思うぐらいの意気込みで取り組んでいたが、その閉鎖的な体質にあ然とさせられた。
 上司や先輩のパワハラは当たり前。現場では高卒のノンキャリが幅を利かせ、大卒の自分が少しでも鼻持ちならない態度を取ると、必ずイジメに近いような仕返しをされる。
 「お前、大卒だから何でも分かるんだろ。ホシがどっちに飛んだのか、自分で調べてこいや!」
 こうしたタテ社会の因習が当然だった上司に、理解はない。意味もなく拘束時間が長く、定時に帰ろうとすると白い目で見られる。それをいとわない態度こそ、「やる気がある」と認められるのだ。まるで昭和の化石。仕事のストレスより、人間関係のストレスの方がハンパなかった。
 だが、大学時代から付き合っている彼女は警察に入ったことを喜んでくれた。彼女の両親も「親方日の丸なら安心だ」と結婚にも賛成してくれている。三林は早々に自分が警察官に向いていないことに気付いていたが、そのことを誰にも話せずにいた。

 三林は勤務が終わってから、ストレス解消のため、深夜にジョギングに出掛けるようになった。駅前でたむろしている少女を見掛けると、「危ないから早く帰るんだよ」と注意したが、「うるせーよ、おっさん!」「オメーもヤリたいだけだろ!」などと暴言を吐かれる始末だった。
 結局、自分も警察の威を借りているだけで、制服を着ていなければ何の力も持たなかった。だからといって、その世界にいればパワハラからは逃れられないし、納税者の住民にもボロクソ言われる。それが改善される見込みもない。

 三林は26歳の誕生日に結婚することが決まると、先の人生が見えたように気落ちし、ジョギング中に痴漢行為を始めるようになった。深夜に一人歩きをしている女性を尾行し、人通りの少なくなったところで、お尻や胸を触るのだ。
 「キャーッ!」と言われればストレス解消になったし、深夜に無防備で歩いているとこんな危険もあるという啓蒙になれば、もっとひどい犯罪に巻き込まれなくて済むという警察官としての“親心”もあった。
 だが、そのスリル自体を楽しむようになり、だんだん行為がエスカレート。ついにその一線を越える日がやってきた。

 ある夏の日、人気がなくなった団地前の通りを1人で歩いている女子高生の大沢美奈さん(16)を見つけた三林は、背後から近づいて手で口をふさぎ、「騒いだら殺すぞ!」と言いながら、近くの駐車場に連れ込んだ。制服の上から体を触りまくり、勃起したペニスを取り出し、「しゃぶれ」と命令。おびえた美奈さんが応じると、口の中で射精、その液を吐き出させ、証拠隠滅のため、口の中をタオルでぬぐって逃走した。
 「やった、やったぞ!」
 妄想が現実になった瞬間だった。三林はその後も痴漢行為を続け、結婚して子供ができても行動パターンは変わらなかった。それどころか手袋や工具、動画撮影用のデジカメを持ち歩くようになり、さらに凶悪な犯罪に及ぶようになった。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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