葉加瀬マイ 2018年11月29日号

デリヘル嬢の“虎の子”を狙い殺害 肉体関係なき男女の不道徳なつながり(3)

掲載日時 2016年02月01日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年2月4日号

 岩本と真美は里緒の所持品を奪うと、すぐに遺体を岩本の実家に運び、庭に穴を掘って埋めた。
 「この上からコンクリートをかぶせて、資材置き場でも作っちゃえばいい。なーに、土木業者の知り合いはいくらでもいるんだ。工事のときはオレが立ち会うから心配ない。工事代金はワリカンにしような」

 事件翌日、真美は里緒を装って銀行を訪れた。窓口の担当者に「新居購入の頭金の支払いが迫っている」と説明し、住宅メーカーの名前などもスラスラと答えた。通帳や印鑑の他、本人名義の保険証や公共料金の支払明細書も持参。銀行が騙されるのも無理はなかった。こうして真美は800万円を引き出し、岩本と400万円ずつ山分けした。
 真美はその金で借金を完済し、タンス預金の穴埋めにも成功した。岩本は風俗などで豪遊したほか、浮気相手に「ロト6が当たったんだ」などとウソを言って、ポンと現金30万円をプレゼントした上、「車を買ってあげる」と約束した。

 2人は犯行が発覚しないようさまざまな偽装工作もしていた。真美は里緒の同僚を名乗って元カレに電話し、「彼女はヨリを戻さなければ、帰らないと言っています」などと説明していた。こうした電話を自分の携帯でかけたり、岩本と一緒に入ったホテルからかけたりしていたので、結果的に墓穴を掘ることになった。
 里緒の失踪に不審な点があるため、警察が捜査に乗り出し、銀行から里緒の預金を引き出したのは別人と判明。里緒の携帯電話の履歴や手帳の記録などから失踪当日に会う約束をしていた岩本が浮上した。
 さらに元カレにかかってきた電話の発信元から真美が浮上。そのうちの1件はホテルからかかってきており、その時間にその部屋を利用した客の車が岩本の会社の車であることが判明し、点と線がつながった。

 警察はまず、真美を有印私文書偽造、同行使の疑いで逮捕した。次々と証拠を突き付け、言い逃れできなくなった真美は犯行を自供。里緒を殺害し、岩本の実家に埋めた経緯も供述し、岩本も強盗殺人や死体遺棄容疑などで逮捕された。
 「私たちは不倫関係ではないが、お互いに家族に言えないような秘密まで共有する関係だった。事件前は金に困っており、たまたま被害者が金を持っていることを知った。事件はその偶発的な産物です」
 むしろ肉体関係がなかったからこそ、このような関係が続いたのだろう。

 2人は「金欲しさから被害者の尊い命を奪った。犯行の発覚さえ免れればよいという浅はかな考えで犯行に及んだ」と断罪され、2人そろって求刑通り無期懲役を言い渡された。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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