菜乃花 2018年10月04日号

「東電OL被告」再審保釈 レイプ犯は100%御用の「最新DNA鑑定」事情

掲載日時 2012年06月27日 16時00分 [事件] / 掲載号 2012年6月28日号

 '97年に起きた『東電OL殺害事件』で強盗殺人を働いたとして、無期懲役が確定していたゴビンダ・マイナリ受刑者(45)に対し、東京高裁は再審開始を決定。これにより、刑の執行が停止された同受刑者を、ネパールへと強制送還させた。
 司法記者がこう話す。
 「もともと事件は、渋谷区内のアパートの一室で東電の女性社員(当時39歳)が殺されていたことが発端。部屋のトイレにあったコンドーム内の精液が一致したとして、マイナリさんが無期懲役を言い渡されたのです。ところが、6月7日に高裁が『遺体内の残留精液から、同氏とは異なるDNAが検出され、殺害現場にあった体毛とも一致した』と再鑑定結果を認めた。第三者が被害者と性交した後、殴打して殺害した可能性を示唆したのです」

 要は、“冤罪”だったことが判明したたわけだが、事件から15年もの歳月が流れた今、なぜこうしたことが起きたのか? そこには近年、飛躍的に進化した「DNA鑑定」の精度が横たわっていたのである。
 捜査関係者がこう明かす。
 「実は、昨年から科捜研が使用する試薬が9種類から15種類に増え、DNA鑑定の精度が飛躍的に向上したのです。現在は、7垓(7兆の1億倍)に1人という天文学的な確率で個人を識別できるようになった。しかも、長期間保存したものや、高温多湿なところで採取されたものも識別できるようになったのです」

 つまり、世界人口をもしのぐ精度を持つ最新DNA鑑定法が、今回の事象を引き起こしたのである。
 この鑑定法の進化を受け、今では警察は過去に起きた未解決事件についても、犯人を洗いだしているという。中でも注目されているのは、レイプ犯の検挙だ。
 「この鑑定法では舐めた乳首に付着した唾液からも100%個人を特定できる。また、犯行隠滅のために被害者の体を洗い流したり、体液が付いた衣服を洗濯したとしても、DNAの採取が可能なのです」(同)

 すなわち犯人は髪の毛1本、唾液1滴、目に見えないフケの類でさえ現場に残したら命取りというわけだ。
 「そのため、警察は容疑者の行動確認を始めると、投げ捨てた吸殻、鼻をかんだティッシュ、飲み終えたコーヒー缶を採取し、DNAを特定して逮捕につなげているのです」(事件ジャーナリスト)

 もうレイプ魔は、枕を高くして眠れない!?

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