葉加瀬マイ 2018年11月29日号

北朝鮮開戦2秒前 日本にミサイル発射(1)

掲載日時 2017年08月28日 15時00分 [社会] / 掲載号 2017年9月7日号

 まるで吉本新喜劇の池乃めだかの定番ギャグ「よっしゃ、今日はこれぐらいにしといたるわ」を見ているようだった。グアム周辺にミサイル4発を撃ち込むと脅し付けた北朝鮮の金正恩委員長が「愚かな米国の行動をもう少し見守る」と豹変。8月31日まで行われている米韓合同軍事演習で展開中のステルス戦略爆撃機B1に、相当恐れをなしているようなのだ。
 「グアムのアンダーセン基地に配備されているB1は、マッハ1.2で低空飛行ができ、朝鮮半島まで2時間弱で到達します。射程1000キロ以上の長距離空対地ミサイルなどの通常兵器を最大約60トン搭載できるため複数目標の攻撃が可能で、すぐに20カ所以上のミサイル基地をピンポイント攻撃できます。正恩が地下のシェルターに隠れたとしても、バンカーバスターで“藻くず”にする能力を備えています」(軍事アナリスト)

 すでに4月、米空母カール・ビンソンが朝鮮半島近海を巡回した際、空爆の標的位置700カ所の情報をアップデートし、攻撃準備を終えている。
 「在韓米軍を含めて2万8500人が参加する合同軍事演習はコンピューターを駆使したシミュレーションが主体になりますが、それは建前。実際は“実戦”も同然です。空母2隻の他、原潜、揚陸艦、イージス艦、ステルス戦闘機、戦略爆撃機など今年4月の合同演習を上回る戦力を投入するとみられています。演習期間中、米軍は北朝鮮国内の重要拠点をいつでも破壊できるファイティングポーズを取り続け、正恩が最も恐れている“斬首作戦”をスタンバイさせた訓練なのです」(同)

 昨春のオペレーション『プラン5015』では、ネイビーシールズが韓国と共同で斬首作戦の訓練を行った。そして、韓国はトランプ大統領に恫喝され、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)の配備を承認している。
 自分の暗殺作戦が隣国で2週間近くも続く状況。兄や叔父を殺し、PTSD(心的外傷ストレス障害)に悩んでいるといわれる正恩委員長に正常な判断が可能なのだろうか。北朝鮮は例年この演習に強く反発しており、昨年は演習期間中にSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)をぶっ放した。
 「演習期間中の8月25日は父親の金正日総書記が先軍政治を始めた『先軍節』、演習終了後の9月9日は『建国記念日』です。それまでに何らかのアクションを起こす可能性は大でしょう」(北朝鮮ウオッチャー)

 米国が“戦争”の準備をほぼ終えていることは北朝鮮も分かっている。それだけに、北も米国の“心構え”にしっかりと対応している。例えば7月28日のICBM発射は、その好例だ。発射位置は北部の中国国境沿いの慈江道・舞坪里。米軍は中国への誤爆が怖くて攻撃できないだろうとあざ笑ったわけだ。
 マクマスター安保担当補佐官が言う“残忍で下劣極まる政権”の至近距離にある日本は、そこにある危機をいつまで見て見ないふりを続けるつもりなのか。

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