久松かおり 2019年4月4日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉③丸一日かけて遺体を解体

掲載日時 2019年02月21日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年2月28日号

 事件前日、石井は何が何でも夏美さんに会って金を返してもらおうと、女装して夏美さんのマンション前で待ち伏せた。夏美さんが帰ってきたので、「ちょっと話がある」と廊下で声を掛け、部屋に押し入った。
「1年前はオレが夏美を助けてやったんだから、今度は夏美が助ける番だよね」
「そんなこと言ったって、私も金がない」
「風俗やってるんだろう」
「もうやってない」
「少しだけでも…」
「ムリ。絶対ムリ」
 夏美さんは話をさえぎり、「とりあえず今日は遅いから、また明日話そう」と促し、2人で横になった。

 翌日未明、先に目が覚めた石井はパソコンの前に置かれていたメモを見つけた。
〈月目標50万円。週末1日5万円。10日あれば可能〉

 近くにはコンドームも転がっていた。
「こいつ…、また風俗やってるんだな。なのに、何で金がないって言うんだ…」

 石井はメラメラと怒りが込み上げ、目を覚ました夏美さんを問い詰めた。
「お前、また風俗やってるんだろう。このメモはどういう意味だ!」
「やってないって言ってるでしょ。私のせいでブタ箱に入ったのに、まだ懲りてないの?」
「何だと…」
「私が通報したら、あなた捕まるわよ。謝るのはそっちでしょ」

 石井はカッとなり、キッチンで見つけた果物ナイフで夏美さんを突き刺した。絶命した夏美さんを丸一日かけてバラバラにし、2つの川に捨てた。

 石井は失踪に見せかけようと、夏美さんの母親にこんな手紙まで送っていた。
〈初めまして。私は石井壮一郎と申します。警察では私の関与を疑っているようですが、私は無関係です。彼女はホスト遊びで作った借金のカタに置屋に売り飛ばされ、客を取らされているようです。でも、ある意味、天職でしょうから、楽しくて逃げ出す気にならないのではないでしょうか。ひと稼ぎしたら、ひょっこり帰ってくるでしょう〉

 それから1カ月後、石井は死体遺棄容疑で逮捕された。遺体は見つからなかったが、夏美さんの部屋や遺体の運搬に使ったとされるレンタカーから夏美さんの血痕が見つかったことや、石井の供述通り、スマホが見つかったことなどから、殺人罪でも追起訴された。

 裁判所は「女性に対する執着心が満たされず、女性への暴行事件で失職したことの責任を転嫁し、逆恨みの気持ちを募らせた。常軌を逸した非道な犯行だ」と断罪し、石井に懲役29年を言い渡した。

 そもそも風俗嬢を更生させようというのがムリなのか。すべてを受け入れる覚悟がなければ、彼女らと付き合う資格はない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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