葉加瀬マイ 2018年11月29日号

「ストレートネック」は関係ない!? スマホ使用の目・肩・腰“本当の影響”(1)

掲載日時 2017年09月02日 10時00分 [健康] / 掲載号 2017年9月7日号

 最近、電車内などでは、老若男女問わずスマートフォンの画面に釘付けだ。今年6月に発表された消費者庁の白書によれば、'15年末時点で6歳以上の国民の53.1%がスマホを所持しているというのだから、そんな光景も頷ける。しかし、スマホやパソコンの長時間使用で、肩や首、目の不調を訴える人は多い。

 スマホやパソコンの長時間使用で、首や肩の凝り、または頭痛などを発症する原因と最近、盛んに指摘されているのが、新現代病とも言われる「スマホ首」。通常、人間の首の骨(頚椎)は歪曲しているものだが、これらの長時間の使用で頚椎が真っすぐになるストレートネックを指す。
 しかし、AKA-博田法という治療法に特化した望クリニックの院長で、整形外科医の住田憲是医師は「スマホやパソコンが普及してから、肩凝りで来院される患者さんは増えました。ただ、巷で言われているように、ストレートネックが首や肩の凝りの根本的な原因ではありません」と指摘する。
 「たとえば、肩や首の凝りがない人を100人集めレントゲン撮影をしても、10人〜30人はストレートネックでしょう。逆に、頚椎が理想的な歪曲をしていても、肩や首の凝りを訴える人はたくさんいます。つまり、ストレートネックが原因ではないんです」(同)

 では、なぜ巷ではストレートネックさえ治せば、凝りがなくなると言われているのだろうか。住田氏はこう続ける。
 「多くの人は、専門医からMRIやレントゲンに写る異常が痛みなどの原因だと指摘されれば、納得してしまう。実際、10%程度はこの異常が凝りや痛みの原因の場合もありますが、ほとんどの場合、異常は関係ないのです。要は、整形外科医自身が痛みを発生させている根本原因について理解していないからです」

 そして、痛みを発生させている根本原因について「肩や首の凝りや痛みの原因は、仙腸関節の関節機能障害であることがほとんどです」と言う。
 仙腸関節は、骨盤内にある仙骨と、その左右にある腸骨を結ぶ関節で左右に一つずつあり、関節機能障害とは、関節内部の動きが滑らかでない状態を指す。
 「仙腸関節は、体の中央にあり、上半身の重みの大部分がかかる上に、非常に動きの少ない関節です。中腰の姿勢や同じ姿勢を長時間とったり、疲れが溜まることで、仙腸関節の動きが悪くなる。そうなると、関節近くの筋肉や靭帯などに過緊張の連鎖を引き起こす反射が起こります。これにより、骨盤から離れている頚や肩にも凝りや痛みを発症するのです」(同)

 首や肩の凝りが気になる人は、予防として中腰姿勢を避ける(必要な時は中腰になることを意識する)、20分以上同じ姿勢をとらない、疲れをためない、冷やさないことに気をつけるといいだろう。

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