菜乃花 2018年10月04日号

アンテナショップが仕掛ける移住促進“Aターン”事業

掲載日時 2018年06月15日 15時00分 [社会] / 掲載号 2018年6月21日号

 移住の形を示すUターンやIターン。そこに新たに加わりそうなのがアンテナショップターン、名付けて“Aターン”だ。
 移住人気のベスト5は長野、山梨、静岡、広島、新潟の5県、その中でも東京・銀座4丁目の交差点近くにあるアンテナショップ『銀座NAGANO』では、移住に向けた相談件数がかなり増加中という。同所には物産販売や観光情報センターの他、移住の相談に応じる「県移住・交流センター」が常設されている。
 「直接、ショップに来店しての移住相談だけでなく、転職希望や起業・創業希望というビジネスの相談が、電話相談も含めて一昨年、昨年ともに1000件超えを記録しています。その理由は、同コーナーには経験豊富なハローワークの職員が駐在しているからです。他の自治体からも視察者が引きも切らないですよ」(移住問題に詳しいライター)

 地方の人口減少は待ったなしの課題だ。高知県も移住に関する相談窓口を東京に設置しており、その成果もあって、2009年度からの6年間で移住者が19人から652人までに急増したという。移住者増の背景には何が潜んでいるのか。
 「東京に住む50〜60代は、介護施設の不足など10年後の生活を心配して『第二の人生』を地方でと考える人が多いのです。30〜40代にしても、安心して子育てできる環境を求めて地方移住を考える人が増えています。一方、地方の自治体としても、何も手を打たなければどんどん人口が減っていく状況ですから、最終的に移住に至らなくても、地域を知ってもらう取り組みの一環としてアンテナショップはとてもいい入り口になっていると思います」(東京・生涯活躍のまち移住促進センター)

 安易な移住は考えものという意見はごもっとも。とはいえ、名産品を探しに立ち寄ったアンテナショップで、ふと移住について考えるというのも、なかなか面白い人生と言えまいか。

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