葉加瀬マイ 2018年11月29日号

専門医に聞け! Q&A 骨盤の変位を正せば腰痛の大半は改善

掲載日時 2011年05月24日 12時00分 [健康] / 掲載号 2011年5月26日号

 Q:2年前、腰椎椎間板ヘルニアでレーザー手術を受けました。術後、痛みは解消し、その後もずっとよい状態が続いていましたが、1カ月前から、また腰が痛むようになりました。再手術をしたほうがいいといわれましたが、それで完全に治るのでしょうか。(36歳、建築設計事務所勤務)

 A:腰椎椎間板ヘルニアは、整形外科では腰椎の椎間板が飛び出し、脊髄(腰椎)から出ている神経根を圧迫するために、痛みや痺れが起こると考えられています。その考えに立って、飛び出た椎間板を除去する手術が行われます。内視鏡を使って除去する方法が一般的ですし、レーザーで蒸散させる方法も行われています。

●原因はヘルニア以外にある
 しかし、これらの方法を行っても、再発する確率がかなりの割合であります。その理由には諸説あります。
 一方、ヘルニアが出ていても、痛みが起こらない人も少なくありません。また、ヘルニアは多くの場合、1年程度で自然に消失します。
 では、何が腰痛の原因でしょうか。私は、原因の大半は、骨盤のゆがみにあると考えています。骨盤の要である仙腸関節がゆがむことで、骨盤の形もゆがみ、変位します。
 たとえば、骨盤の左右のどちらかの位置が高くなったり、骨盤が前傾したり後傾したりします。それが「骨盤が変位する」ということ。私たちは日常生活で偏った体の使い方をするため、骨盤がゆがみやすいのです。

●腰痛の85%が原因不明
 ご質問の方の場合も、画像診断でヘルニアの突出が認められたにせよ、大本の原因は仙腸関節の変位にあると思われます。それが、椎間板にも影響していると考えられます。
 結論をいうと、再手術はしないほうがよいでしょう。それより、骨盤の変位を正すことをおすすめします。現在では、骨盤の変位を正して、腰痛などの痛みを改善する療法がかなり普及しています。専門の治療院で治療を受けるのも一つの方法です。
 私もぺルピックセラピーと称して、骨盤の変位を調整し、さまざまな痛みや体調不良を改善する療法を指導、普及に努めています。
 腰痛の原因として、先に述べたように椎間板ヘルニア説が根強いのですが、一方で、整形外科でも腰痛は85%が原因不明といっています。また、心理的なことが強く影響するという説もあります。
 けれど、骨盤の変位を正すことによって、腰痛の大半は改善します。それは、私が30年間、ペルピックセラピーを行ってきて確認しています。
 骨盤の変位を自分で調整する方法として、生ゴムのバンドや帯、長いタオルなどを腰に巻いて、腰を左右にゆっくりと回す運動が有効です。まずは、この腰回し運動を試してみるとよいでしょう。

山田 晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。

関連タグ:専門医に聞け! 腰痛

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