直系組織が離脱 間接強制申し立て 絆會「解散騒動」の余波

社会・2020/04/24 20:00 / 掲載号 2020年5月7・14日合併号
直系組織が離脱 間接強制申し立て 絆會「解散騒動」の余波

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 3月下旬に突如として解散説が浮上した絆會(織田絆誠会長)だが、「マスコミを集めて会見を行う」「4月1日に解散届を出す」などと飛び交った憶測に反し、目立った動きは見られていない。そのため一部では、「解散の話は撤回されたのではないか」ともいわれた。

「いや、そういう訳ではないみたいやで。解散いうてもバラバラになるわけやなく、発足当初から掲げとる“脱反社”を実現させるために、重大な決断を下す必要があると話が出たそうや。その後は、まだ具体的な方針は示されとらんと聞く。4月30日で結成3年になるし、何か動きがあるんやろか」(関西の組織関係者)

 解散説が浮上した直後、「反対派が複数いる」といった噂も噴出。同時に六代目山口組への移籍情報が囁かれ、警察当局も情報収集に追われたようだ。

「この解散説によって、六代目側や神戸側が、絆會に対する引き抜き指令を出したいう話もあった。実際、早い段階から移籍が噂されとった直系組織の三代目大平組(中村彰宏組長=兵庫尼崎)は、弘道会の野内組傘下に入ったことが判明しとる。中村組長は服役中やが、決定は間違いないで。野内組には、これまでにも複数の直系組長たちが移籍しとるし、また勢力を拡大したことになるな」(同)

 絆會では「来る者拒まず、去る者は追わず」という方針に、変わりはないという。一方で、“脱反社”に向けた一歩を踏み出したとしても、内部結束の強化は今後も行われる見込みだ。

「織田会長は業界の改革を目指しとって、盃関係を結ばない横並びの組織としてスタートしたんも、その一環やったと思うで。誰もやらんことを実現させるには時間も掛かるやろうから、そうすぐに決断を下せん事情があるんやろ」(同)

 その矢先、絆會の新たな動きに水を差すかのように、予想外の事態が起きた。

「絆會本部に認定されて使用禁止になっているはずの四代目真鍋組(池田幸治組長=兵庫尼崎)本部が使われているとして、暴追兵庫県民センターが4月16日、神戸地裁に1日100万円の制裁金を課す間接強制を申し立てたのです。約1年半にわたって、住民や兵庫県警が組員の出入りを何度も確認したそうですが、申し立てのタイミングが結成3年となる直前だっただけに、取り締まりを強化するという県警のアピールにも見えます」(全国紙社会部記者)

 今後、神戸地裁が意見聴取の機会を設け、間接強制を認めるか否か決定する。

「約2年前には当時、神戸山口組本部だった俠友会(寺岡修若頭=兵庫淡路)の組事務所に対して、使用を禁じる仮処分命令に違反したとして、神戸地裁が間接強制を認めました。組側は『住居として使用している』と主張して、大阪高裁に不服申し立てを行いましたが棄却。どういった形であれ、使用を認めないという姿勢でしょう。拠点を奪うことも当局による最大の締め付けであり、絆會にしても任侠山口組から改称し山口組と決別したといえど、それを緩めることはないと思われます」(同)

 そうした中、絆會はどう“脱反社”を実現するのか。目まぐるしい動きを見せた3年間が、最終形態に向けたものだったとすれば、決断によって業界内外に衝撃を与えることになりそうだ。

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