菜乃花 2018年10月04日号

出張メイド店主美人局採用面接 マニアの弱みにつけ込んだハニートラップ(3)

掲載日時 2015年12月27日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年12月31日号

 だが、そんな奥野の生活も恐喝の失敗で終わることになった。例によって在籍する女子高生に出会い系アプリで援助交際の相手を探すように命じ、大手自動車会社の会社員(27)を引っかけた。
 「アンタ、うちの娘が未成年と分かっていて援交したんだろう。警察に知られたら、何もかも失うことになるぞ。200万円払え!」

 ところが、会社員は携帯を着信拒否にして、脅しを無視した。奥野は勤務先に電話をかけ、対応した社員に怒鳴り散らした。
 「オタクじゃ淫行した社員をかばうのか。犯罪者を平気で雇っているのか。警察沙汰になったら、このことも報道されるんだぞ。どっちがトクかよく考えろ!」

 会社員はおびえきっていたが、会社の上層部は冷静だった。
 「このままじゃ、また脅されかねない。あのセリフは娘を思う父親の言葉じゃない。きっと他にもやっているんだろう。たたけばホコリが出るのは相手の方だ。臆することはない。警察に被害届を出すんだ」

 被害者からの相談を受けて、警察は捜査を進め、奥野を恐喝未遂容疑で逮捕した。会社や自宅に家宅捜索が入り、従業員名簿を押収して事情聴取した結果、奥野自身も少女らの客となり、繰り返し淫行していたことが発覚。奥野は「より悪質だ」として、児童福祉法違反容疑でも再逮捕された。
 さらに奥野にとってショックだったのは、お気に入りだったハルカが敵対し、「経営者だったので逆らえなかった」と言って被害届を出したことだ。奥野は弁護士を通じて示談を持ち掛けたが、応じようともしなかった。彼女は奥野が恐喝していた手口も捜査機関に詳しく説明。奥野は一気に窮地に追い込まれた。

 「何も言い訳できない…。一人暮らしを始めてからタガが緩み、取締役になってからそれがいっそう加速した。私自身がマニアだったので、裏オプを持ち掛けたくなる客の心理は痛いほど分かる。だから、それを逆手に取った。客を懲らしめてやろうという気持ちはなかった。店を存続するためには恐喝しかなかった。被害者には申し訳ない…」
 事件の発覚で、奥野は取締役を辞任。だが、クビになったわけではない。また平社員に戻っただけだ。

 年端も行かぬ少女を利用して甘い汁を吸おうとする商売は、なくなるべき。少女は、金で転ぶからこそ未熟なのだ。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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