日本より怖い韓国原発事情

社会・2014/07/14 11:00 / 掲載号 2014年7月24日号

 日本が放射能の危険にさらされているのは、福島第一原発だけではない。一衣帯水の韓国には、老朽化した原発が23基中10基もあるのだ。しかも6月9日には、韓国東部の蔚珍郡にあるハンウル原発で原子炉の制御棒が落下する事故が発生。運営会社の韓国水力原子力は「放射能の漏出はなかった」と弁明するが、いかに老朽化しているかの証だ。

 実は、韓国にはさらに危険な原発があるという。釜山に近い古里原発だ。
 「古里原発1号機は、商業用原発として1978年に運転を開始したが、これまでに130回の事故を起こしている。中でも、一昨年の3月には電源喪失という重大な事態が12時間も続いた。幸い復旧したが、福島第一原発のように水素爆発を起こし、大事故になるところだったのです。信じ難いのは、運営会社が事故を1カ月も隠し続けていたことです」(外信部記者)

 もし韓国でチェルノブイリ並みの事故が発生したらどうなるのか。
 サイエンス記者が語る。
 「国際放射線防護委員会の基準に基づき秒速2メートルの風に乗って放射性物質が拡散したと想定すると、南南東に広がった場合は九州で8万人以上が死亡、関西、中部、関東へ拡散すれば13万人が犠牲になる事態が待っているのです」

 ところが、韓国は厳しい電力事情から、2035年までに原発が5〜7基増設される予定だという。
 ジャーナリストの窪田順生氏が言う。
 「韓国にはケンチャナヨ(大丈夫)文化がありましてね。スキャンダルが発覚した際はヒステリックに騒ぐくせに、原因究明となると徹底的にせず、忘れてしまうという文化がある。だからこそ、セウォル号沈没のような事故が発生するのです」

 そんな国が原発を輸出したり増設するのは心配な限りだが、韓国民はやはり楽観視しているのだとか。まさに他人事ではない。

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