森咲智美 2018年11月22日号

話題の1冊 著者インタビュー 牛辺さとし 『新版朝鮮カルタ 韓国ことわざ100選』 青林堂 1,200円(本体価格)

掲載日時 2015年10月31日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2015年11月5日号

 −−そもそも、なぜ韓国のことわざを調べようと思ったのですか?

 牛辺 ことわざを知ることは、その民族を知ることになります。ことわざは長い時間をかけて民衆の間で言い交わされてきたもので、その民族的性質を色濃く表すものです。今、日韓関係はとても厳しい状況にあります。戦後70年がたち、いくら謝罪や援助をしようとも反日を続ける韓国に、日本国民は疲弊し、辟易さえしているように感じます。しかし、どうしてそこまで反日を続けるのか? いつまで謝罪すれば気が済むのか? その答えを知るには、その民族の性質を知らなければいけません。もともと日本人は外国人との交流が少ないので、相手も同じ思考を持っていると考えがちですしね。そういった理由から韓国のことわざを調べようと思いました。

 −−本書では日本の類似のことわざも併記されていますが、韓国との違いはどんな部分でしょうか?

 牛辺 韓国のことわざは表現がかなり直接的というか、日本人から見ると多少下品に思えるものが多いかもしれませんね。「泣く子に大便を食わせる」という韓国のことわざがあります。これは“悲しんでいる者に追い打ちをかけるような意地悪な事をする”という意味なのですが、日本のことわざでは「傷口に塩を塗る」がそれにあたると思います。他にも「女は3日殴らないとキツネになる」や「自分の食えない飯なら灰でも入れてやる」など、大きな声では言いにくい表現が多いように思いますね。

 −−牛辺さんにとって、ことわざから見る韓国とはどんな国でしょうか?

 牛辺 感情に正直な国だと思います。それは愛情や嫉妬、欲望も含まれます。韓国のことわざに「望みがかなうと、さらにその上を望む」というものがあります。日本人はこちらが一歩引けば、相手も配慮して一歩引いてくれるだろうと思いがちですが、それは日本人にしか通用しません。相手が一歩引いたら二歩、さらには三歩と、さらにどんどん引くだろうと韓国の人は思うのです。日本が韓国に配慮しても何も伝わらないということは、戦後70年たった今の日韓関係がよく表しています。韓国のことわざには、そんな良くも悪くも人間らしい一面が見られます。建前や理屈を重んじる日本人にはない、民族の性質なんです。それを知り、理解することが、今後の日韓友好にもつながるのではないでしょうか。
(聞き手:程原ケン)

牛辺さとし(うしべ さとし)
作家、イラストレーター。関西出身の日本人。朝鮮のことわざの研究、本の収集、啓蒙活動をしている。好きな朝鮮のことわざは「泣く子に大便を食わせる」。

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