森咲智美 2018年11月22日号

競艇狂いのSEXフレンドに奪われた シングルマザーわずか“68万円の命”(3)

掲載日時 2016年10月03日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年10月6日号

 有賀はヤケクソになり、〈勝ったから全部返す〉というメールを送り、雅美を終業後の会社事務所に呼び出した。
 「実はさ、金はないんだ」
 「どういうこと?」
 「オケラになっちまったんだよ。競艇で増やそうと思ったんだけど…」
 「ふざけないでよ。もう何回待ってると思うわけ?」
 「もう金利だけでオレの給料を超えてるだろ。それはちょっとボリ過ぎなんじゃないか?」
 「それでいいってアンタが言ったんじゃないの!」

 2人は口論となり、雅美はかつての念書を持ち出し、「アンタの母親から金を取ってやる」と言い出した。
 「やめてくれよ。オフクロは関係ない。心配掛けたくないんだ…」
 「アンタが書いたんでしょ。弁護士を通じて会社にも請求してやるから。アンタが昔、暴力団にいたことも体に墨が入っていることも全部バラしてやる!」

 有賀の中で何かがプチンと切れた。思わず雅美の顔面を蹴飛ばし、用意していたロープで首を絞めた。
 「な、何するのよ!!」
 「やかましい!」

 雅美は抵抗したが、男の力には勝てなかった。有賀は雅美の車に遺体を乗せ、自分で運転して近くの公園の駐車場に運んだ。そこは多くのドライバーが仮眠を取っている場所だった。
 「ここに置いておけば、当分の間バレないだろう」
 有賀は歩いて会社事務所に戻り、その途中で雅美の携帯や車のキーを橋の上から川に投げ捨てた。

 雅美の遺体は翌日、パトロール中の警察官が見つけた。身元が判明すると、携帯電話の解析結果などから有賀が浮上。有賀の自宅から雅美のバッグや財布が見つかり、死体遺棄と強盗殺人容疑で逮捕された。
 「金を貸すのに積極的だったのは彼女の方。うまくいっているときは男女の仲もよかったが、借金が焦げ付いてからは急速に仲が悪くなった。彼女は月5割という法外な金利にこだわっていた。こちらの事情はまるで考えてくれなかった」

 雅美が殺されたのは、たった68万円を巡るトラブルだった。命の値段としてはあまりにも安過ぎるだろう。
 有賀は「被害者を殺害することで借金返済から逃れようとしていた。凶器のロープを用意するなど一定の計画性があった」と断罪され、求刑通り無期懲役を言い渡された。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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