〈男と女の性犯罪実録調書〉③スマホゲームで知人に連絡

官能・2020/05/14 00:00 / 掲載号 2020年5月21日号

 花村がその余韻に浸っていると、瑠美さんが「トイレに行きたいから、手錠を外して」と頼んできた。

 花村は拘束を解いてやり、トイレに行かせた。トイレの中で瑠美さんは考えた。
「何とかしてここから脱出しなければならない。いや、そのためにはここに警察を呼べないだろうか」

 瑠美さんは一計を案じて一芝居打つことにした。それはすなわち、花村にこれからの交際を約束し、暴力的なレイプをやめてもらうということだ。

 瑠美さんは花村を膝枕して話し、前回のことは何も恨んでいないことなどを話した。花村が用意していた弁当も喜んで食べた。花村とイチャイチャしているうちに、花村が気を許したので、「オンラインゲームがしたい」と訴えた。

 花村は取り上げていたスマホを渡した。ただし、横にいて、中を覗き込んできた。瑠美さんはオンラインゲームで遊びながら、花村の目を盗んでチャット機能を使い、知人に〈花村の自宅に監禁されている。警察を呼んでほしい〉というメッセージを打ち込んだ。

 知人は機転を利かせて、警察に通報。花村の自宅に警察官が駆け付け、花村は逮捕監禁の現行犯で逮捕された。さらに第1の事件でも再逮捕され、わいせつ略取、逮捕監禁致傷、強制性交等致傷の罪で起訴された。

 だが、花村の説明では、事件に至るまでの経緯がまるで違うのだ。
「彼女とは何度もデートし、キスやペッティングもしていたし、『今度、家に行ってご飯を作ってあげるね』と言われていた。手錠をかけたのは、近々行く予定だった監獄バーの予行演習だった。セックスしたのも合意の上。第2の事件はサプライズのつもりだった。拘束したこともないし、スマホも取り上げていない。この日は『今日は気分が乗らないから』と言われたので、エッチもしなかった」

 だが、裁判所は「被告人は不合理な弁解に終始し、反省の態度も皆無。あり得ない偶然に満ちており、信用できない」と断罪し、懲役12年を言い渡した。

 花村は直ちに控訴した。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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