〈男と女の性犯罪実録調書〉③出所後の目標は海外スター

官能・2019/10/31 00:00 / 掲載号 2019年11月7日号

 事件当日、宮崎は悦子さん宅の最寄り駅で電車を降り、繰り返し電話した。
〈警察沙汰になって、このような結末を迎えるのであれば、お前と出会わなければよかった。こんなときにお前、どこへ行ってるの。いまだに電話には出ていただけないんですね。いい加減にしろ!〉

 宮崎は近くのコンビニでジッポライターとオイル缶を2缶購入した。そのまま悦子さん宅に向かい、扉のポストに差し込まれていたチラシに火をつけ、室内に投げ込んだ。悦子さん宅の玄関ドアは木製だったので、アッと言う間に炎が燃え広がった。

 宮崎は慌ててその場から立ち去り、少し離れた場所から火災の様子をスマホで撮影した。そして、〈21時15分放火〉というメモを書き込んだ。
「ビルの3階から火が出ています」

 同じマンションの住民から119番通報があり、消防車13台が駆け付けた。消防隊員がエンジンカッターでドアノブ付近を三角形に切り取り、カギを開けた上で、消火活動を開始した。

 対応が早かったためか、悦子さん宅の玄関周辺が焼けただけで、他には燃え広がらずに済んだ。まもなく警察の捜査が始まり、すぐに宮崎が浮上した。

 悦子さんの申告から宮崎が約束を破り、何度も悦子さんにメールや電話を繰り返していたことから、まずはストーカー規制法違反容疑で逮捕された。

 さらに事件当日、宮崎がマンションから出てくる様子が防犯カメラに写っており、宮崎のスマホからは放火に関するメモや写真が見つかったほか、事件直後に「放火」「ニュース」「消防署」「罰金」「弁護士の呼び方」などを検索していたことも分かった。自宅からは犯行に使われた成分と同じオイル缶が見つかった。

 宮崎は現住建造物等放火容疑でも再逮捕されたが、女性による突然の心変わりは、これだけのマイナスエネルギーを生み出すという教訓とも言える。もっとも宮崎は「出所したら、海外でハリウッドスターになる」と言っているが…。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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