菜乃花 2018年10月04日号

メンヘラ女子高生の“SEX懐柔” 嘱託殺人男 愛と死の断捨離(3)

掲載日時 2017年10月02日 23時00分 [事件] / 掲載号 2017年10月5日号

 「ねえ、私を殺してよ。中途半端はイヤ。息が止まったと思っても、このUSBケーブルで首を絞めて完全に殺して。その後は服を着せてね。裸じゃ恥ずかしいから…」
 もう草野は拒めないような心境になっていた。セックスで骨抜きにされ、思考停止状態に陥り、そうすることが彼女のためだと思ってしまったのだ。
 「分かった。オレも後から行くから…」
 「うん。2人で苦しみのない世界へ行きましょう」

 翌日午前、草野はマサミにまたがり、ゆっくり首に手を掛けた。マサミは全く抵抗しなかった。草野は10分間も首を絞め続け、さらにマサミに言われていたように、USBケーブルを使って完全に息の根を止めた。
 草野はマサミの後を追って自殺しようとしたが、ベランダからホテルの屋上によじ登った途端、怖くなってしまい、そこから一歩も動けなくなってしまった。

 一方、ラブホテルのフロントではチェックアウトの時間になっても退出せず、電話にも出ないことから、従業員がマスターキーを使って室内を確認。ベッドに横たわっているマサミの遺体を見つけたため、直ちに119番と110番通報した。
 まもなく駆け付けた警察によって、屋上に潜んでいた草野が発見された。マサミの殺害を認めたため、殺人容疑で逮捕された。マスコミは《ラブホテルで女子高生を殺害!》とセンセーショナルに報道した。

 「彼女に『殺してほしい』と頼まれた。ずっと翻意を促してきたが、彼女と付き合っている間に自分にも自殺願望が芽生え、一緒に死ぬつもりだった」
 にわかには信じ難いこれらの供述も、マサミの遺体を司法解剖した結果やLINEの通信履歴などから、検察は草野を嘱託殺人罪で起訴するしかなくなった。

 裁判所は「被害者に頼まれたとはいえ、生命を奪った結果は重大。独りよがりで短絡的な犯行に及び、強い非難は免れない。刑の執行を猶予する事案であるとは考えられない」として、草野に懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。
 草野は民事でもマサミの親族から損害賠償を請求され、2050万円を支払うという示談書を交わした。草野の母親が連帯保証人となり、頭金として250万円を立て替え、出所後に草野が毎月7万5000円ずつ20年間支払っていくという未来が待っているのだ。

 草野がマサミにここまで肩入れしたのは、やはり“セックスの力”なのだろうか…。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

事件新着記事

» もっと見る

メンヘラ女子高生の“SEX懐柔” 嘱託殺人男 愛と死の断捨離(3)

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP