葉加瀬マイ 2018年11月29日号

ホンダCBX、ヤマハRZ、カワサキGPZ… 世界的ブーム! 絶版バイク特集(1)

掲載日時 2017年01月28日 14時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年2月2日号

 冬本番を迎え、バイク乗りにとっては厳しい季節となった。オヤジライダーたちからは「ツーリングは暖かくなる春先までいいや…」なんて声が聞こえてきそうだが、いやいや侮るなかれ。週末の高速道路PA(パーキングエリア)には「俺の愛車を見てくれ!」と言わんばかりに、自慢のバイクを乗り付けるライダーたちが後を絶たない。

 神奈川県小田原市の西湘PAは、都心から箱根へのアプローチとなる場所柄、週末ともなると多くのバイクで埋め尽くされる。埼玉からやって来たというAさん(49歳・会社員)はこう話す。
 「確かに真冬のツーリングは寒さが堪えますが、実は私のバイクにとってはいい季節なんですよ」

 よくよくAさんのバイクを見てみると、カワサキのZ2というバイク好きなら誰もが一度は憧れる名車だ。
 「熱量の大きい大排気量の空冷バイクは、真冬の方がエンジンの調子がいいんですよ」と笑う。なるほど、水冷バイクであれば、ラジエターでエンジンを冷却できるが、空冷となると外気温がある程度低い方が、熱によってエンジン性能が低下する“熱ダレ”が起きにくいというわけだ。

 確かに周りを見渡してみると、ハーレーやドゥカティなど、最新型リッターバイクに混じって、過去のバイクをもう一度よみがえらせる“レストア”がなされた旧車がかなりの数あることが見て分かる。しかも、スポークホイールに集合マフラーなど、今となってはあまり見ることのない仕様が懐かしくもあり、逆に新しくも感じる。
 そう、実は今、そんな旧車や「絶版バイク」がライダーたちの間で人気となっている。若者からはちょっとノスタルジー感のあるスタイルが目新しく、渋くてカッコいいのだ。そしてわれわれオヤジライダーたちからは、懐かしさとともに、当時の憧れが沸々とよみがえるのである。

 絶版バイク専門誌『絶版バイクス』の栗田晃さんは、こう話す。
 「絶版車を購入するライダー層は、40〜50代が中心です。1970〜80年代にそれらのバイクが現役だった時代を知る人たちです。30代以下はバイク雑誌などで掲載された記事によって憧れを募らせたり、年上のバイク仲間から影響を受けたパターンが多いですね。欧米の外車を対象とした旧車の流行は、すでに80年代には安定的なジャンルとして確立されていました。日本製バイクは80年代後半以降に発生したものと考えられます」

 80年代に日本では空前のバイクブームが巻き起こった。このブームは'82年頃にピークを迎え、販売登録も過去最高の台数を記録した。
 「このブームは初期の頃はノンカウルのスーパースポーツというカテゴリーが中心で、'85年以降はレーサーレプリカモデルが台頭し、性能向上が著しく進みました。そして、80年代の終わりには少数のショップが円高の強みを生かし、主に北米で販売された70年代の日本製バイクの逆輸入を始めました。歴史的に見れば、これが現在に続く絶版車ブームの始まりだったと考えられます」(栗田さん)

 このような絶版車ブームに歯止めを掛けたきっかけの一つに、'89年に登場した400㏄の『カワサキゼファー』の登場が挙げられる。カワサキゼファーの登場は、レーサーレプリカからの脱却として、新しい方向性を示す転機だった。その後、ゼファーは750㏄、1100㏄と大排気量版も発売され、限定解除したライダーたちからは、旧車スタイルで現代車に乗れると評判になった。

関連タグ:絶版バイク特集

エンタメ新着記事

» もっと見る

ホンダCBX、ヤマハRZ、カワサキGPZ… 世界的ブーム! 絶版バイク特集(1)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP