菅降ろし再熱で浮上する“小沢内閣誕生”のキーマン

政治・2011/04/27 11:00 / 掲載号 2011年5月5日号

 菅内閣の震災への対応能力の無さに批判が集中するなか、いよいよ小沢一郎元代表を中心に“菅降ろし”への動きが活発化してきた。
 「選挙区が岩手の小沢氏には被災地の土地鑑がある。しかも土建業界に人脈があり、復興はお手のもの。民主党が生き残るには小沢内閣を作るしかありません」

 と語るのは、政治評論家の本澤二郎氏だ。
 「福島原発の問題も数十年は引きずる。どだいあそこには今から10年、20年は住めない。菅総理がそう発言したのは事実ですよ。この状況から考えても、正直、首相はタイミングさえあれば辞めたいと思っているんじゃないですか」(同)

 都知事選でも石原氏に独走を許し、野党からは辞任要求が出る菅首相。確かに国民の大半も、実行力のない指導者には辟易しているのではないか。
 「菅内閣を作ったのは前原前外相ら党内の松下政経塾出身者ですが、今や前原が失脚して、党内でも求心力を失いつつある。それに加えて、岡田幹事長も先の地方選に惨敗して辞任を求める声がある。すでに泥船状態なのです」(政治部記者)

 ここへきて小沢氏は、手厳しい批判を開始。12日、鳩山元首相と会談した際は、「俺は最初からチェルノブイリ並みだったと思っていた。今更、何をいってるんだ!」と批判。さらに自宅で親しい議員20人が集まった時も、「首相官邸の一部の人間が右往左往している。与党の国会議員を総動員して国民が安心できる態勢を整えないといけない」「俺なら手はある」と周囲に漏らしているという。

 民主党内にも菅首相に対する不満が爆発している。
 「被災者対策も原発対策も後手後手で野党の批判を招き、支持率は下落する一方。菅首相は400人いる民主党議員を活用しない。このままでは日本はおかしくなると皆危機感を持っていますよ。震災対策の補正予算が成立すれば、一気に菅降ろしが始まるでしょう」(前出・政治部記者)

 小沢内閣誕生へのシナリオについては、本澤氏がこう語る。
 「ここは菅・小沢の両者に顔のきく、日航の稲盛和夫会長が間に入って仲直りさせるべきです。まず総理総裁を分離する。菅氏が総理をやって、党内を小沢氏がまとめるのでもいい。そうすれば、もし菅内閣が退陣しても小沢内閣にすんなり落ち着く」

 地に足のついた“復興内閣”作りが急務だ。

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