菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 今日のLiLiCo、昨日のLiLiCo…。えっ、まさか!? 『セブン・シスターズ』

掲載日時 2017年10月26日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年11月2日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 今日のLiLiCo、昨日のLiLiCo…。えっ、まさか!? 『セブン・シスターズ』

 忙しい時にたまに考えます。“LiLiCoクローンがいたらなぁ〜!”と。
 でも、もしそのクローンが暴走し始めたらどうなるのか? 私の知らないところで借金を作ったり、飲みすぎて大暴れしたり…。よくよく考えたら怖い話ですよね! でも、そんなことを考えずにはいられなくなるのが今回の作品なんです。

 タイトル通り、姉妹7人のお話。でもただの7人ではありません! 舞台となる、そう遠くはない未来では、人口が増えすぎて食糧不足という大きな問題に直面しています。その世界では問題が深刻にならないよう、一家族につき子ども1人のみを認め、2人目以降は地球の資源が回復するまで「クライオスリープ」という機械で冷凍保存されてしまうのです。街のあらゆるところに検問があり、厳しく管理されながら生き続ける人々…。
 そんな中、七つ子が産まれます。かわいい7人の女の子。お母さんは出産のときに亡くなり、唯一頼れるのが祖父でした。みんな一緒に暮らしたいから見つからないように生活し、大人になるまでなんとかセーフ。7人に「月曜日」から「日曜日」まで7つの曜日の名前を付けて、毎日、1人ずつしか街に出ないようにしたのです。
 日本語で聞くと不思議な感じですが、マンデー、チューズデー…と考えればちょっと可愛くてお茶目。七つ子であることを隠したライフスタイルを完璧にこなす姉妹。1人ずつしか街に出られないので、誰に会ったのか必ず報告し、ちょっとした顔の違いも細かく化粧で修正しながら出掛けるところがお見事。

 物語に出てくる姉妹にワクワクするのは、みんなの性格がまったく違うところ。髪型やファッション、体つき、それぞれの特技もあったりして、一つのシーンに登場してもゴチャゴチャにならないのです。また、生き残るための戦いの中で、7人がお互いに見せていない一面が、どんどんバレていくのも面白い。
 SFスリラーでありながら、“いつかこんな世界になってしまうのでは?”というリアルさが物語の魅力。しかも細かい生活スタイルに、なんとなく納得してしまいます。七つ子を1人で演じ分けるノオミ・ラパスに拍手。戦った先に何曜日ちゃんが何を見たのか?
 映画の秋、この作品を見て、人生を考えるのもいいのでは?

画像提供元:(C)SEVEN SIBLINGS LIMITED AND SND 2016

■『セブン・シスターズ』
監督/トミー・ウィルコラ
出演/ノオミ・ラパス、グレン・クローズ、ウィレム・デフォー、マーワン・ケンザリ、クリスティアン・ルーベク
配給/コピアポア・フィルム

 10月21日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開。
 2073年の近未来。「ヨーロッパ連邦」が超大国として君臨していた。政府は、人口過多による食糧難から厳格な1人っ子政策を行い、2人目以降の子どもは親元から離され冷凍保存されてしまう。そんな状況下で、偶然生まれたセットマン家の七つ子姉妹は、祖父によって各曜日の名前を付けられ、それぞれ週に1日ずつ外出し、共通の人格を演じることで監視の目を逃れてきた。そんなある日、姉妹の1人が帰宅しなかったことから、日常が狂い始める。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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