創価学会員の○珍デモ行進

社会・2012/05/28 18:00 / 掲載号 2012年5月31日号

 毎年、メーデーの時期になると『ナニコレ珍百景』に投稿したくなるような“不思議なデモ行進”が静岡県富士宮市で行われる。4月29日、日蓮正宗総本山の大石寺周辺でそのデモ隊が練り歩いていた。
 もともと日本一の巨大宗教団体・創価学会は、この“お山”の信徒団体だったし、聖地と仰いだ場所。ところが1991年にトップの池田大作名誉会長以下が破門されて以降は、一転して憎悪の対象と化した大寺院といえば、わかりやすい。

 地元の日蓮正宗信徒が解説する。
 「周辺の売店は学会員が経営しているところも多かったし、大石寺の従業員にも学会員はいました。学会員にとって“お山”にある御本尊は、かつて『幸福製造機』とも位置づけられ、全国から登山のため彼らが大挙詣でたものです」

 ところが破門以降、学会と本山は全面戦争となり、参拝客は激減。本山の学会員従業員らは『富士宮ヒューマンユニオン』なる労働組合を結成して、法主らへの“団体交渉”を要求するようになったという。
 労組の旗を掲げ、毎年、気勢を上げて寺の周辺を練り歩く。そして、こんなスローガンを叫ぶのである。 「ハヤセは団交に応じろー。ハヤセ出てこいー」「大石寺は土地を返せー」「営業損害を補償しろー」−−。
 「ハヤセ」とは、現法主・早瀬日如師を指すと思われるが、団交要求もしていないのに「出てこい」とは実に失礼な話に聞こえる。だいたいにして、営業補償を巡る訴訟など一件も起きていないというのだ。
 デモの関係者に話を聞きたいと申し出ても、「皆疲れているから」と要領を得ない。というわけで、このデモは、破門された創価学会員が唯一本山へ行っている抗議行動としか解釈のしようがないのである。

 まさしく“珍百景”なのだった。

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