菜乃花 2018年10月04日号

卑劣な宗教法人代表を告発 義侠心の男が思いも寄らず踏んだ“地雷”(2)

掲載日時 2018年07月15日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年7月19日号

 智子はポツリポツリと緒方との5年間にわたる不倫について語り始めた。結婚したいがため、とても口にできないような性的な辱めを受けたことも話した。
 「そんなこと関係ない。オレだってバツ2だ。終わったことはお互いに忘れて、また一からやっていこう」
 「でも…、私の中ではどうしてもまだ拭い切れない傷があるのよ」
 それは緒方と付き合っていた時代に妊娠させられ、堕胎を強要され、無理やり病院に連れて行かれて中絶させられたことだった。
 「私は結婚するという言葉を信じていたのに…。あんな人が宗教法人の代表なんて許せない!」
 「それは許せんな…」
 松田の中で義侠心が芽生えた。
 「オレがそいつからケジメを取ってやる。それで区切りを付けるんだ。そしたら2人で前を向いて歩いていこう」

 事件当日、松田は智子を連れて緒方のもとに乗り込んだ。緒方は2人が何の意図でやって来たのかも分からず、困惑した。
 「お前、智子と付き合っていた時期があったよな。そのときに子供をはらませて堕ろさせただろう」
 「一体、何のことですか?」
 「トボけるな! お前が智子の手を引っ張って病院に連れて行ったんだろう!」
 緒方は松田の剣幕に恐れをなして110番通報した。松田は否定も肯定もしない緒方の態度を見て、すべて事実なんだと確信した。

 警察が駆け付け、2人から事情を聴いたが、典型的な男女の揉め事であることが分かり、「今後は第三者を立てて話し合うように」と注意を促した。
 だが、松田は翌日もやって来た。緒方の家の近くで警戒中だった警察官はその姿を認め、「これ以上近づくと本当に引っ張りますよ」と厳重注意した。

 その日のうちに緒方から依頼されたという弁護士からも電話がかかってきた。
 「今後、緒方氏とは一切接触せず、こちらの事務所に文書を送って下さい」
 「オレも智子も一言謝ってもらいたいだけなんだ」
 「それなら智子さんも、緒方さんが妻帯者だと知りながら交際を続けていた時期がありますよね。この点について奥さんは妻権侵害で損害賠償請求訴訟を起こす考えもあるようですよ」
 「何? それは事実なのか。確認してもらえないか?」
 「私は緒方氏の代理人ですから、奥様の意向までは関知しません」
 「それならこっちで確認してもいいのか?」
 「ご自由になさったらどうですか?」

 この点について智子に確認すると、「奥さんは私との関係のことを当時から気付いていたと思う。だけど、見て見ぬフリをしていた。それを今になって妻権侵害で訴えるつもりなんてヒドイわ…」とのことだった。
 松田はますます義憤に駆られ、緒方の妻に真意を確認するため、1週間、毎日電話した。だが、誰も出なかった。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

事件新着記事

» もっと見る

卑劣な宗教法人代表を告発 義侠心の男が思いも寄らず踏んだ“地雷”(2)

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP