菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 型破りな天才シェフの嵐の道のり 『ノーマ、世界を変える料理』

掲載日時 2016年05月15日 14時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年5月12・19日合併号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 型破りな天才シェフの嵐の道のり 『ノーマ、世界を変える料理』

 今日もお仕事お疲れ様です! いつもこのページを読んでくれてるアナタ、年齢は私より下でしょうか? それとも上でしょうか?

 私は20代の若い頃、“食”にそんなに関心はなかったんです。貧しくてご飯が食べられない時代があったから、誰かにご馳走してもらうものはすべて美味しかった。普通に自分の力で食べられるようになったときも、ただお腹がいっぱいになればいいという生きるためのガソリンみたいな感じ。
 でも、37歳ぐらいから“日本食の美味しさ”に目覚めたんです。さまざまなレストランに行き、お料理のみならずお店の雰囲気や店員さんの接客までいろいろ味わって、自分が気に入ったら“常連”になりました。今では日本や世界の空港に“行きつけ”があります。
 そういうお店ができると友達の輪がどんどん広がっていって、今日は家でゆっくり過ごすつもりでいても“自分へのご褒美”とか何とか言ってやはり外食してしまいます(笑)。この気持ち、分かってくれますか?

 今回の映画の舞台は、私にとって一つの憧れであるデンマークの有名レストラン『ノーマ』。天才シェフのレネ・レゼピが、北欧の食材だけで斬新な料理を生み出し、「世界ベストレストラン50」に4年連続で選ばれるなど、すべては薔薇色のように見えました。
 その世界のトップレストランがある事件によって転落し、再び世界ナンバー1に輝くまで、彼とノーマに4年間密着した復活劇のドキュメンタリーなのです!
 レネが彼のスタッフに教えるところだったり、苛立ったり、どん底に落ちたときの気持ちを告白。今まで知らなかった世間の冷たさにも驚かされます。でも、レネは強い人間だ。彼のパワーは幼い頃の記憶から生まれているのでしょう。言葉はちょっと悪いレネですが、今までのことを考えると納得。悲しい思いをした人は克服しようと強く頑張るのです!
 美しい料理の数々を堪能するもよし、斬新なアイデアの味を想像するもよし、こういう人もいるんだ〜とぼんやり眺めてもよし。でも、仕事で成功したい人にはとてもいい刺激材になるのではないでしょうか。

 皆サンは日本食が大好きですよね。料理はいつも美しく“目で食べる”文化を持っている日本人。きっとレネのアイデアに胃袋がグーグー言っちゃうでしょう。
 どうぞ、召し上がれ〜!

画像提供元:Photo by Pierre Deschamps (C)2015 DOCUMENTREE FILMS LTD

■『ノーマ、世界を変える料理』
監督/ピエール・デュシャン 出演/レネ・レゼピほか 配給/ロングライド 4月29日(金・祝)新宿シネマカリテほか全国順次公開。 英国のレストラン誌が選ぶ「世界ベストレストラン50」第1位に2010年からこれまで4度選ばれ、昨年1月、東京に限定出店した際は、約30日間の営業で全世界から6万人の予約が殺到したことでも大きな話題となったデンマーク、コペンハーゲンのレストラン『noma(ノーマ)』。そこで独創的な料理で世界から注目を集めるシェフ、レネ・レゼピに4年間密着したドキュメンタリー。レゼピの料理に対する葛藤とともに、北欧料理を世界に広めた彼ならではのオリジナリティーや現代のシェフのイメージそのものを変えたカリスマ性の秘密を探る。

■LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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