葉加瀬マイ 2018年11月29日号

大谷翔平「二刀流」衝撃デビュー21億円スポンサー契約へ

掲載日時 2018年04月20日 16時00分 [スポーツ] / 掲載号 2018年4月26日号

 敵地オークランドで行われた開幕戦のアスレチックス戦では「8番・DH」でスタメン出場し初打席初安打。第3戦では「投手」で登板し、初先発初勝利と衝撃的なメジャーリーグ(MLB)デビューを飾ったエンゼルスの大谷翔平(23)。しかし、この男の躍進はこれだけにとどまらず、おまけに“商品価値”も高騰の一途を辿っているという。

 大谷の躍進は止まらない。続く本拠地アナハイムでのインディアン戦では、再び「8番・DH」でスタメン出場し、1号3ランを含む3安打。翌日の試合では、メジャーを代表するサイ・ヤング賞右腕のクルーバー(昨季18勝4敗)から2試合連続のホームラン。その翌日も3試合連続3号本塁打、9日には投手で7回都中まで無安打に抑えるという離れ業をやってのけた。
 開幕戦に野手で先発出場した選手が10試合以内に先発登板し、ホームランを放ったのは、実に1919年のベーブ・ルース以来。全米はこの男の話題で連日持ちきりだ。
 「これまで、大谷の二刀流には懐疑的で『日本のプロ野球だから二刀流が通用したが、MLBではそうはいかない。レベルが違う』と見下していた米国人たちも一転して『100年ぶりに神様が降臨した』と絶賛。米テレビメディアは『本日のショー(翔)タイム』と、各局とも打者・大谷、投手・大谷の活躍を取り上げています」(在米記者)

 一気にスターダムにのし上がった理由の一つに、気の毒なほど安い大谷の年俸も一役買っている。ベーブ・ルース以来のスーパースター誕生であるにもかかわらず、今季はわずか54万5000ドル(約5800万円)という最低保障額での契約。'12年にダルビッシュ有がレンジャーズ入りした際は総額1億1170万ドル(約125億円)。'14年の田中将大のヤンキース入りでは総額1億5500万ドル(約173億円)。2人に比べ、桁違いに低いのだ。
 これは一昨年、MLBのオーナー側と選手会側が取り交わした新労使協定に起因する。米球界は「アメリカン・ファースト」の考えから、MLBドラフト対象外の25歳以下未満の海外選手の契約金、年俸を厳しく制限している。その割りを食ったのが大谷だった。
 これを米メディアは「大谷があと2年日本球界に残って25歳で大リーグ入りすれば、総額2億ドル(約214億)の超大型契約も夢ではなかった。それを自ら“権利放棄”し、おカネより名誉(MLB)を選んだ」と称えて、フロンティア精神溢れる若者の決断が津波のようなファン拡大に繋がっている。

 かくの如く、大谷は最低保障額からスタートし、キャンプ、オープン戦を経てメジャーに昇格。最大231万5000ドル(約2億4700万円)まで給料が上がる権利を手にした。それでも日ハム時代の推定年俸2億7000万円('17年)にも届かず、日本のみならず米国でも同情しきりだ。
 もっとも、大谷の代理人であるバレロ氏もバカではない。その辺はしっかりソロバン勘定していた。今季の年俸など、ハナから度外視し、狙いをCMなどの「スポンサー契約」に定めていたのだ。低い年俸も1年目だけで、オフには契約の見直しが可能。投手大谷と打者大谷の2人分で交渉し、取り損なった分までアップさせる準備に余念がない。

 大手広告代理店のMLB担当者によれば、大谷は開幕までに総額1000万ドル(約10億7000万円)の契約に漕ぎつけ、開幕からの1週間で2000万ドル(約21億4000万円)に到達。すでにMLBトップの“CM長者”だという。
 「不思議なことに、スポンサー契約で、ベースボールの評価は著しく低かった。米経済誌フォーブスが昨年6月に発表した『世界の高額収入スポーツ選手トップ100』でも、トップはテニスのロジャー・フェデラーで5800万ドル(約62億円)。サッカーのクリスティアーノ・ロナウドは3500万ドル(約37億円)、テニスの錦織圭が3000万ドル(約32億円)で、いずれもそのほとんどがスポンサーマネーが占めています。一方、本業の選手年俸の高いMLBの代理人や選手は、スポンサーマネーには重きを置かず、昨年はバスター・ポージー捕手(ジャイアンツ)の400万ドル(約4億3000万円)が最高額。これと比べても、大谷の金額(2000万ドル)は図抜けて高い。100年に1人の二刀流スター選手。その商品価値をいち早く見抜き、“副業”で逆転を図ったバレロ氏の手腕は『見事』の一語に尽きる」(大手広告代理店)

 日本人アスリートのCM契約料だけを見ても、大谷はダルビッシュ有や錦織圭、松山英樹(ゴルフ)とともに、トップの1本1億円クラスだ。昨年は大正製薬、オープンハウス、西川産業、明治、セイコー、コナミなどに出演し、今季のメジャーでの活躍でCMギャラ、契約数はさらに増える。
 それもこれも、二刀流の活躍があればこそ。選手層の分厚いヤンキースやドジャースに入団していれば、二刀流どころか、マイナーリーグの可能性があった。
 中堅球団エンゼルスを選んだのは運命か。大谷は選球眼も超一流のようである。

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