片山萌美 2019年7月4日号

大激戦! 参院選東京選挙区「仁義なき戦い」

掲載日時 2019年06月03日 22時00分 [政治] / 掲載号 2019年6月13日号

大激戦! 参院選東京選挙区「仁義なき戦い」
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 衆参ダブル選挙の機運が高まる中、各党は参院候補者の擁立作業を本格化させている。各選挙区のうち全国屈指の大激戦区となるのが東京選挙区だ。

 今回改選を迎える2013年組は当時の改選数5から6で1増。これを踏まえ、旧民主党の流れを汲む立憲民主党は2人を擁立、自民党では3人目論が飛び出し、「貴乃花」の名前も依然燻っている。そんな中、国民民主党は5月22日、宇宙航空開発研究機構(JAXA)の女性エリート候補の担ぎ出しを発表、激戦に拍車をかけている。

 「国民民主党は以前から隠し玉として極秘交渉を重ねてきたJAXAのエリートで『宇宙かあさん』の愛称もある水野素子氏擁立に成功した。宇宙政策での法務や国際間交渉に携わり、2児の子育てを両立するスーパーママ。しかも、元ミス・ユニバース関東代表にも選ばれたほどの超美人。今の古い政治にうんざりしている東京の無党派層、とりわけデジタル世代に受けそうな人材です」(政治部記者)

 水野氏は東大法学部から旧宇宙開発事業団に入り、宇宙法政策や米NASAとの交渉を担当。国際宇宙ステーションにもかかわってきたというから、新風を吹き込みそうな有力候補だ。

 水野氏が参院選に名乗りを上げたことで「泡を食った」のは、3人擁立を模索している自民党と立憲民主党だ。その背景に触れる前に東京の候補者争いの全体像を解説しておこう。

 「2013年の参院選挙では丸川珠代氏が元テレビ朝日局アナの知名度を生かし、106万票の大量票でトップ当選した。次いで固い組織票の公明党・山口那津男代表が80万票近くを獲得し、楽々と当選しました」(同)

 残りの議席は明るいキャラとトークで「キラコール」が起き“共産党のアイドル”と親しまれる吉良佳子氏。当時も一大旋風を巻き起こし、日本共産党としては12年ぶりに東京選挙区で議席獲得を果たした。この3人に、前回の選挙で当選したのが元俳優の山本太郎氏だ。

 「山本氏はNHK朝ドラや大河、映画『ミナミの帝王』、『バトル・ロワイアル』などで広く知られた俳優だけに知名度は抜群。無党派層を中心に約67万票を獲得し4位で当選した。今回、所属していた自由党が国民民主党に合流したため、独自路線で『れいわ新選組』を立ち上げての立候補となる。その過激トークに賛同する人は多く、当選は堅いと見られている。つまり丸山氏、山口代表、吉良氏、山本氏で4議席は埋まった」(東京選挙区事情通)

 残るは2議席。ここに自民党現職で麻生太郎副総理と親戚関係にある武見敬三参院議員、そして前述の国民民主党の水野氏、立憲民主党は元東京都議で「産めないのか?」などのヤジで話題になった塩村文夏氏と朝日新聞政治部記者出身の山岸一生氏を擁立する。

★美女揃いの東京選挙区

 このほか元衆院議員の小林興起氏も新党『オリーブの木』を結成、出馬を表明した。小林氏は自民党議員時代に郵政民営化に反対。2005年の郵政選挙で小池百合子都知事を刺客に立てられ、話題になった御仁。以後、国民新党、民主党、日本未来の党などを変遷したベテラン政治家だ。

 また、同党は比例代表で天木直人元レバノン大使、加計学園問題を追及する市民団体代表の黒川敦彦氏を擁立する予定だ。

 注目される候補者はまだまだいる。小池都知事のブレーンとして一時脚光を浴び、4月の東京・北区長選で敗れた音喜多駿元都議。同氏は日本維新の会からの出馬を検討中との情報も飛び交う。社民党は労働組合書記長の朝倉玲子氏の公認を決定した。

「前回、武見氏は旧民主党の鈴木寛氏と最後の最後まで激しいデッドヒートを繰り広げ、ようやく滑り込んだ。今回も厳しい戦いを強いられると見られている」(選挙アナリスト)

 さらに、厳しいのは立憲民主党だ。2017年の総選挙で立憲民主党の衆院選比例東京ブロックでの獲得票は約141万票。これを単純に2で割れば70万票となる。

 2013年、2016年の参院選東京選挙区のラスト当選者得票数は2013年が61万票、2016年が51万票。前回衆院選と同じ得票数なら、立憲民主党は2議席獲得も決して夢ではない。

 だが、国民民主党関係者はこう指摘する。
「反自民、無党派層の受け皿としては『れいわ新選組』の山本氏が一番手になるはず。ウチが立てた水野氏もかなり喰い込むでしょう。立憲民主の塩村氏は2017年の衆院選で広島3区から無所属で出馬し落選している。その後、国民民主党広島3区支部長に就任したが、今年1月に離党届を提出。すると、立憲民主から東京選挙区立候補ですからね。国民民主、立憲民主の双方をフラフラしている行動に、立憲民主内でも“チャラチャラしている”と評判はイマイチのようで、とても一枚岩になっていない。もう1人の立憲民主の元朝日新聞記者は知名度がゼロ。元記者の肩書と組織力だけで勝つのは難しいのは選挙の常識。2013年の参院選で、民主党は2人擁立を画策したが、直前に断念し候補者を1人に絞った。結果はどうなったか。公認を外された女性候補が無所属で立候補し、共倒れ。その二の舞は十分にありえますよ」

 丸山氏、吉良氏、水野氏、塩村氏4人の美女対決も注目の的。まさに東京選挙区は仁義なき戦いだ。

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