森咲智美 2018年11月22日号

二刀流効果で日本ハム・栗山監督がエンゼルス次期指揮官に浮上

掲載日時 2018年04月26日 16時00分 [スポーツ] / 掲載号 2018年5月3日号

 「二刀流」大谷翔平の投打にわたる活躍で、アメリカン・リーグ西地区の首位を驀進しているエンゼルス。本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムのショップでは、若きスーパースター、マイク・トラウトや主砲プホルス(本塁打王1回、首位打者、打点王各1回)も後塵を拝するほど、大谷グッズが飛ぶように売れ、“大谷フィーバー”の勢いが止まらない状態だ。

 開幕からまだひと月にも満たないのに、もはや大谷はチームになくてはならない存在。そこでにわかに注目を集めているのが、エンゼルスの次期監督問題だ。
 最優先課題は「大谷の二刀流維持」、そして大谷がプレーするであろう今後6年間の環境作りとなる。早く言えば、二刀流大谷が最も仕事がしやすい指揮官が、最大の条件となる。

 現在の監督は、'02年のワールドシリーズを制し、今年が就任19年目となるマイク・ソーシア監督(59)。しかし、今年が10年契約の10年目で、年内で契約が切れる。そこで有力候補の1人に挙がっているのが、栗山英樹・日本ハム監督(56)だという。
 「大谷が投打の二刀流を続けられたのは、周囲の『二刀流なんて無理』といった雑音を無視し、理解と辛抱強い起用があったればこそ。さらに、ア・リーグの最優秀監督賞を過去2度受賞('02年と'09年)し、“知将”と言われるソーシア監督は、まさに理想的な指揮官だった。しかし、ここ8年間でプレーオフに進出したのは'14年の1回だけ。昨年まで2年連続でチームは負け越していることもあり、モレノ・オーナーの信頼は厚いが、絶対的なものではないんだ」(現地記者)

 メジャーリーグは今、データ野球が全盛だ。野球経験のないアナリストやウォール街出身の人物がフロントの中枢を形成していることは珍しくない。
 彼らは有用なデータを発掘して提供し、監督はそのデータに沿った采配が求められる。だが、ソーシア監督は経験が豊富なだけに、勘に頼る部分が多いという。
 「エンゼルスのGMは、'16年から4年契約を結んだエプラー氏。ヤンキースでキャッシュマンGMの下、独自の数式を用いて選手を評価するなど、MLBを代表する今風GMとして知られている」(同)

 現在の監督に求められるのは「提供されたデータを効率よく活用し、コーチや選手を納得させる能力」だ。その点、国立の東京学芸大出身で、プロ野球選手引退後は、スポーツ解説者や大学教授、監督を歴任してきた栗山氏は、データ野球に精通している。
 '12年から日本ハム監督に就いた栗山氏は、同年と'16年に優勝。この間にダルビッシュ有と大谷をメジャーに送り出した。なおかつ、“二刀流”を手塩にかけて育ててきた実績が大きい。
 日本ハムが札幌ドームを離れ、北広島市に本拠地移転。'23年の新球場開業を目指すと決めたことで「一仕事終えた」思いが強い。
 再登板するにしても、MLBから監督の誘いがあれば、断る理由はない。

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