菜乃花 2018年10月04日号

つり革で寝た振フリ、太ももに膝かけ、ナイフで脅迫… 痴漢電車男の下半身検札手口(1)

掲載日時 2015年10月02日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年10月8日号

 「やってない。オレは寝てただけだ!」
 1年前に逮捕された事件で、大道昭夫(36)は容疑を頑強に否定した。被害者によると、過去に何度も大道に痴漢され、その手口はつり革につかまったまま臀部に手のひらを密着させ、電車の揺れに合わせて触るというものだ。大道を見ると、いつも目をつぶって寝たフリをしていた。
 「女性が納得できないというのなら、慰謝料を払ってもいい。でも、自分は断じて故意にはやっていない」
 これだけ聞くと、潔い男に思えるが、実は大道は前科4犯の痴漢の常習者。捜査員は「この男、また新たな工夫をして犯行に及んだな…」と見抜いていた。

 大道は22歳ごろから犯行を始め、最初の2回は罰金刑で済んでいたが、3回目に逮捕されたときは同じ女子高生を1年近くも痴漢していたというものだった。
 毎日同じ時間、同じ車両に乗る女子高生を狙って、その前に堂々と立ち、下半身を触る犯行を繰り返していた。女子高生は恥ずかしさと家族に心配を掛けたくないという思いから耐え忍んでいたが、大道は「この子は安全パイや」と考え、ますます手口がエスカレート。スカートをまくり上げて花弁を押し開き、陰部に指を入れ、粘膜をいじりまくっていた。
 ある日、いつものように電車に乗り込み、被害者の女子高生に触っていると、いきなり手首をつかまれ、「次で下りろ!」と怒鳴られた。それは女子高生の父親だった。大道は言い逃れできない状況に追い込まれ、強制わいせつ容疑で逮捕された。今度は正式裁判となり、懲役1年6月の実刑判決を言い渡された。

 ところが大道は、出所するなり、また新たな手口で痴漢を始めた。2人掛けの座席に座り、隣に座った女性の太ももの上に自分のジャケットを乗せ、その下から下半身をまさぐるのだ。悲鳴を上げるような女性かどうかは、長年のカンで判断した。
 だが、またも大道特有の習性で1人の女性に執着するようになり、ある日、その女性が耐えかねて「この人、痴漢です!」と大声を出したため、周囲の人間に取り押さえられて駅員に突き出されることになった。このときの事件では、懲役1年の実刑判決を言い渡された。

 その後、シャバに戻ってから半年も経たないうちに起こしたのが、今回の「つり革につかまったまま、寝たフリをして尻を触る」という手口である。大道は暴力行為条例違反で起訴されたが、裁判官は半ばあきれながら大道を諭した。
 「とにかく、あなたの犯罪は電車の中のことばかり。あなたはすでに社会では相当迷惑な人になっているんですよ。以前に私が裁いた被告人の中で、『今後は電車に乗りません』と誓った被告人がいた。あなたにもそれぐらいの気持ちになってもらいたい。同じことがこの法廷で言えますか?」
 「ハイ、分かりました。今後は自分も電車には乗りません」
 大道は被害者に示談金40万円を支払っていること、犯行内容が比較的軽微であることなどが考慮され、懲役1年10月、執行猶予4年の判決を言い渡された。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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