菜乃花 2018年10月04日号

旅行サービス会社時代の知識を駆使 パイロットを装った婚活詐欺師(2)

掲載日時 2016年04月17日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年4月21日号

 「あはーん、うれしいっ、私の中にいっぱい出して、白いのをいっぱいちょうだい、アアン…」
 女というのは心から欲した相手にはここまで淫らになれるのか、と思うほど何度もセックスを求めてくる。
 「ああん、すごく濃いのがきてる、アアッ、好き…、奥でぶちまけて…」

 安田はナニの方は全く困らなくなった。調子に乗って別の婚活パーティーにも出席し、同じ手口でまんまとハメまくった。「出張費が足りないんだ」「脳梗塞で検査入院しなければならないんだ」などと言って、知り合った女性たちから金を借りるようになった。
 本命の美保さんを除き、複数の女性を同時に騙し、金を借りては返すという自転車操業。仕事の忙しさを口実に会うのは週1〜2日だが、会った際には相手の女性宅に宿泊してセックス三昧だった。ウソがバレそうになったり、その女が必要なくなると突然、行方不明になるということを繰り返していた。

 そんな中で、最後の被害者となったのが佐藤理絵さん(31)だった。理絵さんは安田にとってほとんど印象に残らないほど地味な女性だったが、潤沢な結婚資金を用意しており、安田との交際を熱望。安田はそれを知り、理絵さんとも交際するようになった。
 「機長になるには10〜15年かかるんだ。今の仕事は出発前に気象データや空港の状態を確認したり、コックピットに入ってからは燃料や計器類の確認、機器への飛行データ入力、エンジンスタートの準備を機長と2人で分担するんだよ。フライト後の管制官との通信は僕の仕事だけどね」
 安田はニセの「事業用操縦士技能証明書」の画像を送ったり、偽造した社員証を首からぶら下げて空港の中を案内したりした。全日空の社員とすれ違えば挨拶するなど、細かい芸を駆使して完璧に信じ込ませた。

 「弟の連帯保証人になって借金を背負うことになっちゃってね…。僕が立て替えたから米国への出張費が足りなくなったんだ」
 「検査入院の結果、脳梗塞の疑いがあるって。パイロットは少しでも健康状態に不安があると搭乗できないから金がない…」
 安田はさまざまな口実を使って理絵さんから金を引っ張った。それと同時に本命である美保さんとは入籍寸前の段階まで来ており、どうしても美保さんのことを失いたくなかった安田は意を決して、「本当はパイロットじゃないんだ」と打ち明けた。
 「何ですって?」
 「だけど、キミのことは本当に愛してる…」
 「何言ってるの? 冗談じゃないわ!」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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