葉月あや 2019年5月2日号

6億円強盗事件で浮上する内部犯行5つの状況証拠

掲載日時 2011年05月30日 16時00分 [事件] / 掲載号 2011年6月2日号

 6億400万円という国内最高額の強盗事件が起きた。
 被害を受けたのは『日月警備保障』(東京都千代田区、濱野亘秀社長)立川営業所。12日午前3時20分頃、2人組の男が所内に侵入し、来客用ソファで仮眠中の当直社員を粘着テープで縛ったうえ鉄パイプのようなもので殴り腕の骨を折った。
 さらに、刃物で足などを刺したあと金庫室のカギを開け、現金の入った麻袋やカバン70個を奪って逃走。侵入から逃走まで約20分という手際のよさ。2人はいずれも身長約170センチで、白マスクを着用していた。

 犯行当時営業所の入口は施錠されていたが、犯人は入口脇の腰高窓から手袋をはめ侵入。実は、この窓は半年以上前からカギが壊れていた。
 「犯人は社員を縛った後で金庫室の暗証番号を聞き出したようで、その際に社員が拒否したのか右胸を刺している。これが致命傷に近く、社員は集中治療室に入っています」(捜査関係者)

 内部に協力者がいることをうかがわせる傍証は次の5つだ。
 (1)犯行日(木曜日)の立川営業所には、東京中央郵便局から多摩地区の各郵便局に現金を配送するため現金が保管されている。
 (2)12日朝には順次各郵便局に運ばれることから、3時侵入はドンピシャの時間。
 (3)侵入窓のカギが壊れていることを知っており、また当直者が数少ない金庫暗証番号を知っている人物であることを把握していた。
 (4)異常を感知するセキュリティーシステムが、室内に警備や当直がいる場合作動しないことを知っていた。
 (5)外部防犯カメラの死角に逃走用の車を駐車している。

 実は、同警備会社が襲撃されたのは今回で3度目だ。'03年、多摩地区の各郵便局から現金を収集し、東京中央郵便局へ輸送する3日間、現金を積んだままの輸送車を駐車場に停めておいたため、車中から約1億5000万円が盗まれた。'08年には、杉並区阿佐ヶ谷駅前の路上パーキングに駐車中の現金輸送車から約6900万円が盗まれている。
 2度も盗難事件に遭った同警備会社は中堅ながら、日本郵政という優良顧客を抱えているわけだ。
 「同社を創業したのは、現社長の先代である現会長です。会長は特養を運営する社会福祉法人会長も務めていますが、経営がよくないという噂がある」(関係者)

 “日月”はお釈迦様の言葉から取ったという。事件の真相は御仏のみが知る?

関連タグ:立川6億円強奪事件


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