和地つかさ 2018年9月27日号

プロ野球「敗戦処理」 長嶋茂雄が病床でカギを握る次期巨人監督の「隠し玉」

掲載日時 2018年09月11日 17時30分 [スポーツ] / 掲載号 2018年9月20日号

 来季、巨人の監督選考においてカギを握るのが、病床に伏している長嶋茂雄氏の存在だ。ただ、肝心の肉声がなく、長嶋氏の意思を忖度して「松井待望論」が日に日に強まるばかり。だが、ここにきて大どんでん返しが噂されている。それが長嶋氏の病床で看病する三奈さんの「一言」―︱。

 7月、黄疸の症状が出て都内の病院に緊急入院した元巨人監督・長嶋茂雄氏(82)の病状は一進一退。緊急治療を施しているものの、1カ月以上経った8月下旬になっても予断を許さない状況で、“有事”に備えて紙面の準備を進めているマスコミもあるという。

 「かなり危険な状態なのは確かです。8月中旬には集中治療室に入ったとの情報が飛び交い、『追悼記事』の準備を始めた社もあるほどでした。近日中に何かあることはないにしても、会話ができる状態ではない。球団は『静養に努めながら、巨人戦をテレビで観戦しています』と発表していましたが、それを額面通りに受け取った記者はいませんよ。球団は、“長嶋さんの肉声は次期巨人監督の選考に大きく影響する”という点を懸念しているのです」(スポーツ紙デスク)

 そんな事情から、8月中旬までメディアの報道は、長嶋氏の願いを考慮して一番弟子・松井秀喜氏の「巨人監督就任論」が主流だった。長嶋氏の容体が深刻なだけに「今度ばかりは松井氏も断れないだろう」と…。

 そんな折り、松井氏が2002年にFA宣言してメジャー移籍した際、亀裂が生じたとされる渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(92)が自宅で転倒。頸椎の一部を骨折して入院していることが明らかになったのだ。
「これまで読売内部では、渡邉主筆が健在のうちは、『松井氏が監督として巨人のユニホームに袖を通すことはできない』というのが通説だった。しかし、巨人軍の重鎮2人が相次いで入院し、オーナーも代わったことで、松井巨人誕生は決定的とみられていたのです」(日本テレビ関係者)

 ところが、すんなりとは進まなかった。巨人・山口寿一オーナーが8月29日、「主筆は大丈夫ですよ。相当順調にリハビリ中だから、またみんなの前に出てくるんじゃないですかね」と取材陣に発言。ゴジラ監督就任説を暗に牽制したのだ。

 事態の変転を察知したのか、松井氏は急遽、帰国。ニューヨークのヤンキースタジアムで行われた自身の日本での野球殿堂入りを祝う式典に出席するためだった。巨人時代の映像が流れる中、スーツ姿の松井氏がキャッシュマンGMから記念品を贈られると、ヤ軍GM特別アドバイザーの立場をことのほか強調したスピーチで会場を沸かせた。
「長嶋氏の病状を考えれば、式典出席をキャンセルすることもできた。それをしなかったのは、来年もヤンキースに留まるという意思表示です。その気持ちはすでに、長嶋さんサイドに伝えたという情報もある。後輩の高橋由伸監督を思んぱかり、お家騒動から距離を置こうとしているのでしょう」(巨人OBの野球解説者)

 これで再び本命不在となった来季の巨人監督問題。だが、カギを握るのはジャイアンツの大功労者である長嶋氏であることは変わらない。

 そこで避けて通れないのが、長嶋氏の二女で24時間付き添って看病している三奈さんの存在だ。長嶋氏の肉声が聞ける立場にあるのは三奈さんだけで、彼女が「父の強い希望」と言えば、反対できる人はいない。

 「長嶋さんが松井氏の巨人監督就任を切に望んでいるのは事実で、三奈さんも賛同していました。しかし、肝心の松井氏に受ける意思がないと判断して、次善の策が急浮上したのです」(長嶋家と親しい放送関係者)

 三奈さんがもっとも信頼する日本ハムの栗山英樹監督(57)だ。彼女はテレビ朝日の社員時代、スポーツ局の記者として活動し、『ニュースステーション』のスポーツコーナーや『長島三奈の熱闘!スポーツM18』のキャスターを担当。今夏も特番『熱闘甲子園』でかつて共にキャスターとして仕事をした栗山氏と共演を果たした。

 その栗山監督は1シーズン限りの契約で、今秋にはフリーとなる。これが三奈さんの期待通りなのだ。

 実は、長嶋氏、渡邉主筆は、ともに以前から、栗山監督の手腕を高く評価していた。しかし、巨人軍にあって、外様監督はOB連の反発が強い。その反発は、あの星野仙一氏をしても、すんでのところで実現しなかったほどだ。そのため栗山氏には「ヘッドコーチで入閣」を働き掛けてきたという。

 北海道の大地で名声を得てきた栗山監督が巨人のヘッド転身とは考え難いが、監督となれば話は違う。三奈さんが「父の意向」と言えば、巨人首脳も抜本的改革のために大手術に踏み切る可能性は少なくない。

 高橋監督にしても、松井氏にしても、日本一を経験し、田中将大、大谷翔平らを育て上げた名将が次期巨人監督になるならば賛同しやすい。それが“天の声”なら、なおさらか…。

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