菜乃花 2018年10月04日号

黒子と当て馬(5)

掲載日時 2016年12月17日 21時00分 [エンタメ]

 前夜は文子から仕掛けてきたが、二晩目は私から積極的に攻めていった。
 後ろからソッと抱き締めた。
 「ふぅっ」
 文子が、待っていたかのように深いため息を漏らす。
 部屋着の布越しに、乳房の先を撫で回すと、彼女は目を閉じて、ゆっくりと身をよじる。
 「ううぅ」
 小さくうめき、乳首が硬くなる。
 すぐに触れたくなって、部屋着を後ろからまくり上げた。
 そして、彼女の頭をスッポリとかぶせた。
 顔が見えない。
 思いだしてみると、前夜もムームーのゆったりした布を彼女の顔にかぶせて、顔が見えないようにした。
 二晩とも、互いに顔が見えない格好で、セックスしたことになる。

 両手を乳首に移した。
 三本の指で、ユリユリと摘んだ。
 「ああぁ、おとうさん…」
 彼女が、悩ましそうな声をもらした。
 おとうさんと呼ばれると、さすがにギクッとする。
 「不倫」の二文字が頭に浮かぶ。同時に、妙なスリルを感じたのも確かだった。

 彼女は、私の手の上に自分の手を重ねてきた。
 部屋着から伸びているうなじが艶めかしい。
 それに誘われるように、耳へと舌を這わせた。
 「許してくれ」
 正直な言葉をささやいた。
 「…好きです」
 私はうろたえて、自分の耳を疑った。
 そんな…。
 お互い、してはいけないバカなことをしているという罪悪感が、頭をよぎった。
 しかし、女性から「好き」という言葉を聞かされると、効き目タップリの強壮剤になった。

 彼女を、前に倒した。
 背骨に沿って、お尻までチョロチョロと舐めていった。
 それから、裏返してあおむけにした。
 きゃしゃな体だが、ほどよく盛り上がった腹に脂が乗っている。
 何度見てもいい。
 女盛りの女体の魅力に、強烈に引きつけられる。
 私は、思わず見惚れて、手が止まった。
 「ねぇ…」
 甘えるような声で言った。
 じれていたらしく、腰を左右にゆっくりと振ってうながす。

 私は文子の閉じた両脚を広げ、ヌメヌメになっている股間の赤黒い襞を口に吸い込んだ。
 「あっ、いい…」
 腰をヒクヒクさせる。私は愛液で舌を濡らし、その舌で襞を舐める。
 「ひ、ひぃーっ」
 彼女は激しく顔をのけ反らせた。
 もう、何度目の絶頂だろうか。
 彼女の両脚の間に入り、ヌルリとした感触を味わいながら、挿入していった。
 腰を前後させると、彼女も合わせて突き上げてきた。
 「ううぅ」
 押し殺した彼女の声が続いた。
 私に激しくしがみついて、果てた。
 私はといえば、中折れ状態だった。
 ヌルッと外れたとき、彼女は、
 「あっ」
 と、小さくうめいた。

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