葉加瀬マイ 2018年11月29日号

あまりの激痛が走り七転八倒 夏場に多発する「尿路結石」に注意!(2)

掲載日時 2018年08月20日 12時01分 [健康] / 掲載号 2018年8月23・30日合併号

再発防止には食事指導が必要

 東京・杉並に住む結石患者の内海孝明さん(58=仮名)。通院先の医師から、尿成分の分析結果を踏まえ、再発予防に向けた食事指導を受けた。
「卵や肉や魚の内臓はなるべく避けて、野菜をたくさん摂るように心掛けるように言われました。結石を抱えてから2年ほどになりますが、石は本当に痛い。あの痛さを思い出しては気を付けています。でも、食事指導を受けてから、結石ができる頻度が減りました」

 この話からも分かるように、食事指導を受けることが再発防止に必要なのだ。

 内海さんが食事指導として受けた食品の中には、ホウレンソウやタケノコといった、結石の原因となる「シュウ酸」を多く含む野菜もあった。しかし、それらとカルシウムを多く含む食品を一緒に摂れば、腸で吸収される前に結合して多くが便として排出される。

 また、尿が濃くならないように、食事以外に1日2㍑以上の水分を摂ることも大切だ。

 さらに結石が溶けやすいように、尿をアルカリ化する海藻や果物などをなるべく多く摂り入れることで、再発のリスクを下げることが可能なのだ。

 生活習慣病の改善運動に取り組む管理栄養士・前田和美氏は、尿路結石の再発と食事指導の関係性についてこう説明する。

 「日本尿路結石症学会のガイドラインによりますと、男性患者のおよそ200人を対象に食事指導と再発率の関係を調査した案件があります。そこには水分を多く摂る事だけを指導した場合、3年後で7割が再発していたそうです。しかし、それに食事指導を加えると、3年後で2割、8年後でも4割ほどの再発率に留まっています」

 尿路結石は、再発を繰り返していると腎臓の機能が低下してしまうので、予防には食事やライフスタイルの見直しがとても大切になる。今では多くの泌尿器科医が食事指導に取り組んでいて、患者の6割が指導を受けているという。

 「結石予防のポイントの多くは、肥満症や高血圧といった生活習慣病を防ぐ注意点とも重なります。患者の大部分を占めるカルシウム結石や尿酸結石は、高カロリーや高脂肪の食生活が原因の一つとされ、患者の中には糖尿病や脂質異常などを抱える場合も多い。尿路結石の種類によっては、少数ですが、生活習慣では遺伝的な原因が強かったり、特定の薬の多用が原因になったりして、治療法も違う。そういうことからも、石が出たら泌尿器科に持ち込んで分析してもらったほうがいいですね」(同)

 いずれにしても七転八倒の痛みを体験したくなかったら、医師の下でしっかりとした治療を受けるべきだ。

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