菜乃花 2018年10月04日号

ゴミ屋敷でSMプレイの果てに… 妻を死なせてしまったニート夫の“詭弁”(1)

掲載日時 2015年11月20日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年11月26日号

 「妻が2階から転落した。口から血を流している」
 こんな119番通報をしてきたのが夫の藤井寛治(44)である。救急隊員が現場に向かうと、まずその異様な邸宅に驚かされた。部屋中にゴミが溢れかえり、室内は泥だらけ。それにも増して異常だったのが被害者の容体で、真冬だというのにTシャツ1枚で、下半身は裸。布団に寝かされていたが、そこで脱糞していた。
 「何があったんですか?」
 「妻は飼い猫を追って2階から飛び降りたらしい。以前にも同じことがあったので、しばらく放っておいたが、急に容体が悪くなって倒れ込んでしまった」
 その説明も疑念を抱かざるを得ない状況だった。被害者には背中や手足に多数の打撲痕があり、特に後頭部はコブだらけだった。さらに右腰には20センチにわたる切り傷があり、ウミが出て化膿していた。

 これだけの深手の傷を負いながら、治療は考えられないほどいいかげんだった。患部にはオキシドールを噴射しただけで、傷口はアロンアルフアで塗り固め、その上からキッチンペーパーやサランラップを巻き、ガムテープで止めているという有り様だったのだ。
 「これだけのケガを負っておいて…。なぜ病院へ連れて行かなかったのか?」
 「彼女が大丈夫だと言うので…」
 「大丈夫なわけないでしょう!」
 「彼女が病院は行きたくないと言うので…」
 救急隊員は彼女を病院へ搬送するとともに、警察へ通報した。被害者の藤井弘子さん(28)は出血性ショックにより、搬送先の病院で死亡が確認された。

 夫の藤井は警察から事情聴取されたが、その説明は要領を得ないものばかりだった。特に死亡したときの経緯は支離滅裂だった。
 「以前に彼女が酔っぱらって2階から飛び降りたことがあったので、また酔っぱらって飛び降りたんだと思った。その後、一緒に寝ていたら『寛治君、寛治君』と呼ばれ、『なぁ〜に?』と生返事していたところ、彼女の返事がなくなったので、起きてみると、彼女が布団の端の方に座っていた。そのときに大便の臭いがしたので、漏らしたんだと思ったが、彼女は急に崩れるように倒れてしまった」

 司法解剖の結果、彼女は2階から飛び降りた形跡がない上、腰の傷は骨まで達しており、胆嚢も破裂していることが分かった。日常的に暴行を加えられていた痕跡がありあり。事件前に2人が行ったレンタルビデオ店の防犯カメラには、弘子さんが重傷を負っている様子は見受けられず、犯行は救急車を呼ぶまでに起きたと警察は判断。藤井は殺人容疑で逮捕された。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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