葉加瀬マイ 2018年11月29日号

山麓の女性専用シェアハウスは盗撮オーナーの「凌辱の館」だった①

掲載日時 2018年10月17日 00時00分 [官能] / 掲載号 2018年10月25日号

 山下静郎(60)は53歳のとき、4度目の結婚をした。しかも、今度は娘ほども年の離れた30代の女性だった。

 結婚して翌年には長男が誕生。だが、長男が発達障害を持って生まれてきたので、妻は子供にかかりきりになった。山下は家事全般を請け負うことになり、少しでも収入を増やそうと、土日もアルバイトに出かけることになった。
「だったら、シェアハウスをしましょうよ。家の2階を仕切ったら、3部屋ぐらい取れるんじゃない? その人たちから家賃を取ればいいのよ」

 山下は妻の提案に賛成した。妻と2人で面接し、女性だけを入居させることにした。家を空けることが多い山下が「男を入れて、嫁と浮気されたらかなわん」と反対したからだ。夫婦はアットホームな雰囲気をアピールし、家賃は「月4万円」とした。

 まもなく妻は第2子となる次男を出産した。だが、この次男も先天的な難病を抱えて生まれてきたので、妻は飼い主の代わりに犬の散歩をするなどの便利屋を始めた。そんな夫婦を見ていたシェアハウスに住む女性たちは、夫婦を助けるために“家事”や“育児”を積極的に手伝った。まさに家族同然の付き合いで、女性たちもオーナー夫婦を信頼していた。

 ところが、山下はシェアハウスを営むようになってから、よこしまなことを考えるようになったのだ。

 一つ屋根の下に、若い女性が常に3人ほどいるという状況は、これまでに経験したことがなく、彼女たちのプライベートを知りたくてたまらなくなった。

 そんなときに、テレビで盗撮魔の手口を検証する実録番組を見た。小型カメラを靴に仕込む手口などを見て、「今じゃ、こんな方法があるのか」と驚いた。

 山下は電気街に出かけて行き、そこでどう見ても盗撮器には見えないグッズがたくさんあることを知った。万年筆型、メガネ型、スマホの充電器型、テレビのリモコン型、ライター型、コーヒーカップのフタを偽装したものまである。人が動くと撮影を始めるという優れモノもあった。撮った映像は回収しに行かなければならないが、それは自宅で使う以上、問題はない。
「これはスゴイ…」

 山下はボールペン型(約2万円)と腕時計型(約2万円)のカメラを気に入り、その場で購入。シェアハウスの女性たちも使う自宅の風呂場の脱衣所に仕掛けておくことにした。

 何も知らない女性たちが入浴した後、山下は風呂掃除をするフリをして、カメラに写った映像を回収。パソコンに落として、女性名ごとにフォルダを作り、年月日別に保存していた。

 事件発覚の約1年前には、第3子となる三男も誕生。還暦も近いのに、3人の子供たちの父親となり、子供たちには好かれていたが、三男も先天的な難病を抱えて生まれてきたので、3人そろって特殊な保育園に入園させなければならなかった。山下の経済的負担はますます膨らんだ。

 だが、そんな夫を若い妻は何らおもんぱかることはなく、「アンタ、年齢の割には給料が安いよね」「もう少し早く帰ってきて家の手伝いもやってよね」「子供たちと遊びに行く金も欲しいじゃん。もっと稼いでよね」などと、常に文句ばかり言っていた。

 山下はその精神的バランスを取るためにも、密かな盗撮をやめられなかった。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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