菜乃花 2018年10月04日号

話題の1冊 著者インタビュー 沼津マリー 『実家からニートの弟を引きとりました』 KADOKAWA 1,000円(本体価格)

掲載日時 2016年02月14日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年2月18日号

 −−ニートである弟さんと同居することによって、沼津さん自身が感じた一番のストレスは何でしょうか?

 沼津 やっぱりお金が掛かることですかね(笑)。1人分余計に稼がなくてはいけないので、「なんで私がここまでしなきゃなんないの〜!?」と思うときもしばしばでした。でも、私も弟を養うことを働く原動力にしている部分があって、結果的にはプラマイゼロかもしれないです。自分も同じように自立するまでは、親のすねをかじらせてもらったので、親孝行になればいいなと思いながら同居しています。今年は弟と同居して3年目なのですが、世の中のお父さんたちは家族を守るために何十年も一生懸命働いていてすごいなぁ、と思うようになりました。

 −−沼津家の3人姉弟のうち、国立大学院在学中の長男はニート次男とかけ離れた存在のように思えます。長男は次男のことをどう思っているのでしょうか?

 沼津 長男の弟は、何でもそつなくこなす秀才タイプなんです。そのせいか、ニートの次男に対する理解があまりできないようで、彼にどう接すればいいのか正直分からないみたいです。やはり“毎日学校に通う”“毎日働く”ことが普通にできる人から見ると、ニートに対して「何で?」と思うのは当然だとも思いますが…。長男は優等生なので「できないならできないなりの道を探す」という選択肢を、そもそも持っていないのかもしれません。でも、そうは言っても心配はよくしてくれて、実家のある福岡から東京に出てくるたびに、私たちの部屋に顔を出すんです。そういうときは姉弟3人で仲よくご飯に行きますよ。

 −−ガミガミと小言を言わず、放任したことがよい結果となりました。現在、次男はどのように生活しているのですか?

 沼津 今のところ専門学校に在籍しているのですが、ニート歴も長いし「今は毎日学校に通えて家族全員ハッピーです☆イエーイ!」とは言えない状態です(笑)。まだまだ学校に行ったり行かなかったりと、不安定ながらなんとか日常をこなしているのが現状です。今は進学を目標に、朝起こしてあげたりお弁当を作ってあげたりと、できる限りのサポートをしつつ、心の中では「早く自立してくれ〜!」と叫んでいます。私も今年26歳になりますし、いつまでもこの同居生活を続けられるとは限らないので(笑)。とはいえ、なるようにしかならないでしょうし、弟のポン太郎が学校を卒業するまでは、お姉ちゃん業を頑張るかな〜と思っています!
(聞き手:程原ケン)

沼津マリー(ぬまず まりー)
1990年、福岡県生まれ。高校卒業後、デザイナーを目指して上京。キャバクラ嬢、インドでのキャバクラ経営から不動産会社での電話営業という異色の経歴を歩む。Webモアイ(講談社)にて『インドでキャバクラ始めました(笑)』連載。

関連タグ:著者インタビュー

エンタメ新着記事

» もっと見る

話題の1冊 著者インタビュー 沼津マリー 『実家からニートの弟を引きとりました』 KADOKAWA 1,000円(本体価格)

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP