葉加瀬マイ 2018年11月29日号

〜50歳からのがん検診〜第3回 「ヘリカルCT」映像で早期発見を 「肺がん」がん死亡者数トップ・年間6万人(2)

掲載日時 2010年03月25日 00時00分 [健康] / 掲載号 2010年4月8日号

 JR市ヶ谷駅から歩いて10分ほどの「健保会館」内に東京都予防医学協会の「東京から肺がんをなくす会」がある。
 35年前に「国立がんセンター」(東京・築地)等、肺がん専門医の協力で設立された日本では初めてという会員制の「肺がん検診機関」だ。
 入会金は年間5万2500円で、現在の登録会員数は約4万人。これまで延べ約4万人を超える「肺がん」の検診を実施してきた。
 検診の方法は「ヘリカルCT(胸部を水平方向におよそ30枚の輪切りにしてX線フィルムに記録)、「胸部X線」(背と腹)、「喀痰細胞診」(早朝起床時に痰を3日間にわたって取る)等で、これまで100人を超える「肺がん」患者を発見してきている。

 同会の会員であるAさん(50代)がこう語る。
 「妻の勧めで登録したのですが、肺がんの検診は年に2回あります。半年ごとに1回で、検診の期日が近くなると手紙で知らせてくれます。まあ、安心が買えますね。幸い、今のところ見つかっていませんが、肺がんが発見されますと、『国立がんセンター』に紹介されるそうです」

 ちなみに入会の条件は、
○40歳以上の男女
○多量の喫煙者
○呼吸器に自覚症状がある人
○家系にがん歴のある人
 だが、会事務局の説明では「肺がんに関心のある人や、年齢が若くても、入会を認めています」ということだ。
 ところで「多量の喫煙者」とは、1日20本以上のタバコを吸い、それが20年以上続いている人。
 また、「肺がん」は大腸がんや胃がんと同様に、厚労省も重要な検診部位と認定しており、各地方自治体では検診を奨励し、費用の助成(国民健康保険加入者)を行っている。
 市町村によって、検診が受けられる人の条件や検査期日・費用も異なるが、ぜひ、利用したいもの。例えば埼玉県草加市のケース。

 検診の対象者は男女40歳以上で、市役所・保健センターに問い合わせると、受診券と一緒に、市内にある数十カ所の医療機関名と検診の期日が郵送されてくる。
 「受診は、お住まいの近い医療機関を選択できます。75歳以上の市民は無料」(市役所)だそうだが、他には「肺がん、結核検診」は800円の自己負担、「喀痰検査」は900円負担である。

 大阪市の場合、条件は40歳以上の人なら「肺がん」の検診は無料。「喀痰検査」は400円の自己負担だ。
 一昨年の実績で、約2万3000人の市民が「肺がん」検査を受け、12人の人が「肺がん」の告知を受けているという。
 また、「肺ドック」を専門にしている病院も少なくない。こちらは、自治体と相違し、当然、料金が少し、というよりずっと高くなる。
 東京「八王子クリニック」(八王子市横山町)の場合、「肺がんドック」の費用が3万6750円である。
 予約が必要だが、「マルチスライスCT」(直径数ミリ単位の病変を発見する画像診断)などを用いている。
 喫煙者や、また親兄弟にがん患者が多い方は、面倒がらず50歳を過ぎたら年1回は「肺がん」の検診を受けておくべき。

関連タグ:50歳からのがん検診

健康新着記事

» もっと見る

〜50歳からのがん検診〜第3回 「ヘリカルCT」映像で早期発見を 「肺がん」がん死亡者数トップ・年間6万人(2)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP