菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 締めくくりの1本は、強盗3人組vs強過ぎるおじいさん! 『ドント・ブリーズ』

掲載日時 2016年12月28日 15時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年1月5・12日合併号

 お疲れ様です。年末年始の慌ただしい中、ちょっとでも映画で息抜きできる事を祈ってます。皆さんは'16年はどんな年でしたか? 私は働いて働いて働きまくりました。ドラマにもいくつか出させていただき、セリフの前後のリアクションなど、自然に埋められるようになった気がします。
 また、プロレスも芸能界もジュエリーデザイナーとしても充実していました。そして今回は、日本に引っ越してきてから初めてお正月にスウェーデンへ帰り、皆さんより8時間遅れて'17年を迎えます。
 '16年は、とても素敵なミニシアター作品に出会いました。『幸せなひとりぼっち』と『エクス・マキナ』が断然トップ。“生きる”ことをいっぱい考えさせてくれました。また、『キャロル』『湯を沸かすほどの熱い愛』『ミュージアム』『ルーム』も好み。

 今回、紹介する作品は、公開から数日経っていますがまだ見てない方が多いのでは? 1人でも、そしてカップルで見に行ってもかなり怖くて、あとから気持ち悪くて、なぜか笑えてきちゃう『ドント・ブリーズ』。そう、息もできないほどのドキドキ感に包まれます。
 盲目の裕福なおじいさんの家に強盗に入る事を決めた若者3人。相手が老人だけにアッという間に終わるはずだったが、このおじいさんは強かった。いや、強過ぎる! 静かにしていれば見つからないと思い込んだものの、目が不自由な分、耳のよさは半端なかった!

 見ている方としては、強盗から身を守るためだと、普通はおじいさんを応援しますよね。しかし、それを覆すような誰も予想できない展開が待っている。“強盗が目にしたものは何? 何? えーっ!?”っていう感じで、強盗の1人である女性にとって一生忘れられない事が起こります。
 正当防衛で戦うおじいさんを応援? それとも、どんどん別の表情を見せるおじいさんを嫌いに? 見終えて、こんなに盛り上がったのは久しぶり。予想もしなかった驚きの事実があの家に隠されていました。

 アメリカのホラーで、人間の怖さを描いています。制作はあのホラーの巨匠サム・ライミ。ジェーン・レビ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾバットと、あまり日本では馴染みのない役者さんだからこそ、誰が生き残るのか、まったく分からない。そして長い俳優キャリアを持つスティーブン・ラングが、盲目のおじいさんを、確かな演技力で見事に演じています。

■『ドント・ブリーズ』
監督/フェデ・アルバレス 出演/ジェーン・レビ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾバット、スティーブン・ラング 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 全国公開中。
 親と決別し、街を出るための逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと一緒に、大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが彼は、目は見えないが、どんな“音”も聞き逃さない超人的な聴覚をもち、そして想像を絶する異常者だった。真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲鳴が鳴り響く。彼らはここから無傷で脱出できるのか――。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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