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やくみつるの「シネマ小言主義」 キッドマンのインテリ美女っぷりにゾクッ! 『シークレット・アイズ』

掲載日時 2016年06月16日 19時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年6月23日号

やくみつるの「シネマ小言主義」 キッドマンのインテリ美女っぷりにゾクッ! 『シークレット・アイズ』

 シークレットアイズ…「瞳の奥の真実を見破ることができるか?」という真犯人探しのサスペンススリラー映画です。
 チラシに「あなたは2度驚愕する」とあったので、“1度目のどんでん返しはどこだろう?”と思って見ていたら、まさかの終わり際。2度目のビックリも、すぐ続いてやってきます。これらは最後のお楽しみとしてとっておいてください。

 そこに至るまでの展開は意外と淡々としていて、サスペンス特有のジリジリ感はあまり感じません。それほど複雑じゃない話だけに、見どころはやはり、アカデミー賞女優の2人、ニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツ、そして主演男優賞にノミネートされたこともあるキウェテル・イジョフォー、この演者3人の演技合戦ですね。
 中でも、2002年に殺人事件が迷宮入りした後、13年を経て3人が再び事件の解明に取り組むという時間の流れが巧みに表現されている。…と言いたいのですが、これが13年前と現在のシーンが頻繁に入れ替わるため、どちらが昔で、どちらが現在か、かなりややこしい。なので、パンフレットのあらすじを読んでから見た方がよいと思われます。
 『13年前のシーンだから若々しいロングヘアに』『現在はFBIを辞めてるからネクタイをしていない』など、それなりの演出はされているんですが、制作者が意図しているほどには分かりやすくない。余計な混乱を招かないためにも、あらかじめ特徴を把握しておくことをお勧めします。

 さて、この3人の中で、私がグッときたのは孤高のエリート美女クレア役のキッドマンです。それも若い頃より、中年になった現代の方に…。「お前はほんとにインテリ女に弱い」と、常々カミさんに指摘されている私。若い頃の自分なら、恐れ多くてお近づきになりたくない高飛車なタイプですが、こちらも年を重ねた今なら、彼女の強さの中から「弱さ」を引き出して楽にしてやれるのに…などと妄想してしまいます。
 たとえば最近、クイズ番組で度々ご一緒している東大出のフリーアナウンサー天明麻衣子さん。この人も強気の発言が多い美女の1人ですが、バキバキに理論武装しているのを見るにつけ、“世の中、そんなに肩肘張ったことばかりじゃないよ”と、教えてあげられるんじゃないかと思っちゃいますねえ〜。
 映画の中で、イジョフォーはキッドマンに一目惚れしてしまい、13年経っても淡い想いは消えていません。キッドマンも実は…と、この2人のシャレた恋愛劇も見どころですよ!

画像提供元:(C)2015 STX Productions, LLC. All rights reserved.

■『シークレット・アイズ』監督/ビリー・レイ 出演/キウェテル・イジョフォー、ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマン、アルフレッド・モリーナ、マイケル・ケリー 配給/キノフィルムズ 6月10日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開。
 2002年、ロサンゼルス。FBI捜査官レイ(キウェテル・イジョフォー)は、殺人事件発生の現場に駆けつける。被害者は、仕事上のパートナーで親友でもある検察局捜査官ジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘と知って愕然とする。レイは、エリート検事補のクレア(ニコール・キッドマン)と捜査にあたり、容疑者を特定することに成功するが、FBI内部の事情に絡んでいたために未解決事件として闇に葬られてしまう。それから13年後、驚きの真実が浮かび上がる。

■やくみつる:漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)、『みんなのニュース』(フジテレビ系)レギュラー出演中。

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