中島史恵 2018年8月23・30日合併号

死ぬまで現役 下半身のツボ 1人の時間を大事にする

掲載日時 2018年06月14日 18時00分 [健康] / 掲載号 2018年6月21日号

 「EDどころか、セックスをしたいという気持ちそのものが萎えてしまう中高年男性も、意外に多いんです」
 こう語るのは、性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。
 「医学的には、性的欲求低下障害(HSDD)と呼ばれるもので、性欲の減退をはじめ性行為への関心や性的な思考が失われている状況です。そうなる理由は様々ですが、主に日常生活のストレスや、ホルモンバランスの乱れ、加齢などが原因です」

 この障害が起こると、当然、その先に待っているのはED。さらに言えば、これはEDの前兆ともいえるのだ。
 「勃起はするけど、パートナーとのセックスではさほど興奮しない。まさに“義務的”に性行為をし始めると、EDになりつつあると言えます。また、もともと遊び好きの男性が風俗やキャバクラから足が遠ざかると、その兆候があると言えますね」
 アナタは大丈夫だろうか。

 肝心なのは、自分の中でそうした兆候が見られ始めた時、いかに早く対処できるかだ。
 「まず、性欲の減退を感じ始めたら“休む”ことをオススメします。最近の男性はとにかく忙しい。平日は仕事、休日は家のこと、というように、ゆっくりとすごす時間があまりないように思うのです」

 とはいえ、休日を家でダラダラすごしていると、妻に文句を言われるという方も多いはず。
 「休むといっても、ダラダラすごすワケではありません。ほんの1〜2時間で構わないので、1人の時間を作るようにするのです。平日、仕事が終わった後、ビデオBOXや漫画喫茶でボーッとするのもいいことです。できれば、1人で旅行するのが最高なんですけどね」

 誰にも邪魔をされない1人の“自由な時間”を持つことで、本来の自分を取り戻せるという。
 「もっと言えば、その1人の時間に好きなAVを見たり、自分の性癖に合った官能小説を読んだり、性的な好奇心を満たしたほうがいいのです。自分の世界にあるエロを堪能することで、性欲というものは湧いてくるんですよね」

 また、1人の時間を持つと気づくことも多い。その代表的な感情で重要なのが、寂しさだ。
 「寂しさを感じることで、人は本能的に誰かの温もりが欲しくなります。特定の女性と長年一緒にいた時はセックスレスだったのに、破局した途端、セックスしたくてタマらなくなる男性は多い。それらは大抵、寂しさが性エネルギーになっているんです」

 あえて自分を寂しい状況に置くことも、一つの秘訣なのだ。そして、もう一つは、やはり男性ホルモンの分泌を盛んにすることだ。
 「男性ホルモンは、性欲に最も関係があります。女性にも男性ホルモンはあり、これが強いと性欲旺盛なタイプになるのです」

 分泌を盛んにする方法は簡単だ。
 基本的に男性ホルモンは、副交感神経が優位な時に活発になる。
 「そのため食事をしたり、スポーツをしたり、いわばリラックスして楽しいことをすればいいのです」

 1人の時間を作り、心身ともラクになる――。これが、性欲減退を防ぐ必勝法でもあるのだ。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

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