紗綾 2019年8月1日号

『猿の惑星』現実に? 中国でヒトの遺伝子をサルの脳に移植する実験成功!

掲載日時 2019年04月22日 22時10分 [社会]

『猿の惑星』現実に? 中国でヒトの遺伝子をサルの脳に移植する実験成功!
画像はイメージです

 中国は共産主義、つまり唯物論に基づく国家だ。ざっくり言うと「精神<物質」に行き着く。その結果、人間を“単なる物質の塊”にすぎないと考えているフシがある。

 その中国で、「ヒトの遺伝子をサルの脳に移植し、その認知機能を改善させることに成功した」という研究結果がこのほど発表され、倫理性などの面から物議を醸している。野生のサルに比べて短期記憶が良く、反応時間も短かったというから、ホモ・サピエンスに近づいたわけだ。

 去る3月27日に中国科学院昆明動物研究所、米ノースカロライナ大学らの共同研究チームが、中国の科学誌『ナショナル・サイエンス・レビュー』に発表したもので、ヒトの脳の発達において重要な役割を担うとされるマイクロセファリン(MCPH1)遺伝子の複製をアカゲザル11匹に移植した結果だという。

 このニュースを聞いてSF大作『猿の惑星』を思い出した人も多いだろうし、中国のAI(人工知能)軍の動きを知る人には、「中国共産党政権は猿に人間のMCPH1を埋め込み、人間のように進化した大量の猿を生産し、『猿師団』を創設する計画ではないか」と考えただろう。

 しかし世界は批判的だ。昨年11年9月、米コロラド大学デンバー校の研究チームは「チンパンジーなどの類人猿はヒトと非常に近いため、ヒトの脳の遺伝子を類人猿に移植するべきではない」との研究論文を発表している。

 この研究論文の共同著者でもあるコロラド大学デンバー校のジ教授は、科学技術メディア『MITテクノロジーレビュー』の取材に対し、「脳の進化にまつわるヒトの遺伝子を研究する目的でヒトの遺伝子をサルに移植することは非常に危険だ」と中国での研究について強く非難した。

 また同校の別の教授も、実際に「猿の惑星」を引き合いに出し、「類人猿のヒト化は害をもたらす」と警告している。

 中国では、昨年11月にも中国出身の研究者が「ゲノム編集技術によって遺伝子を改変した受精卵から双子の女児を誕生させた」と公表し中国内外から厳しい批判を受けた。

 共産主義政権下では、科学者はフリーハンドで自身が考えている計画を制限されることなく実験できる。「猿でも反省する」のに、中国にはこの文字はないようだ。


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