紗綾 2019年8月1日号

年長者に処女を差し出す“狂気の儀式”〜福島県H通り地方

掲載日時 2019年05月07日 00時00分 [エンタメ]

 女性が土地の権力者や聖職者などに処女を捧げる風習は、ヨーロッパやインドの一部地域では古代から行われており、決して珍しいものではなかったようだ。

 これは“初夜権”とも呼ばれ、日本でも博物学者の南方熊楠が著書でたびたび触れており、民俗学者の中山太郎、折口信夫らも大正〜戦前にかけて実態を調査。東北から沖縄にかけてのほぼ全域で、似たような風習が存在していたことを明かしている。主に農村や漁村で行われていた風習で、その多くは近代化に伴い、20世紀以前になくなってしまったが、局地的に戦後まで続いていた地域もあった。

●「親が『娘の相手をしてやってくれ』と頼み込んで…」

 「ワシが生まれ育った地域じゃ生娘のまま嫁がせるのは失礼とされ、本人も親も嫌がったんだ。それで、男として現役で、かつ地域の顔役である人間に、親が『娘の相手をしてやってくれ』と頼み込んで抱いてもらったんじゃよ。大っぴらに口にするようなもんじゃなかったが、地域ではめでたいことだと捉えられておった。実際、親は相手に酒や金銭などのお礼まで渡すのが慣習になっていたからのう」

 そう語るのは、福島県H通り地方(現いわき市〜相馬市)出身の高村源三郎さん(仮名・89歳)。実は、この地方では戦後もこの風習がしばらく続き、「ある年とった漁師から、かつてその人が『俺の家の娘を頼む』などといわれて、手拭一筋(1本)ぐらいを貰って、婚前の少女を破瓜したことがしばしばあったことを聞いた」(太田三郎著『女』より)との記述もある。

 高村さんが暮らしていた集落では、昭和30年代まで、そうした風習が散発的に続いていたそうだ。
「じゃが、さすがにこの頃になると風習に否定的な家も増え、ワシの実家もそうだった。姉がお見合いで結婚する際、『どうするんだ?』みたいな話は出たそうだが、親父が『そんな真似は絶対させん!』と断固として拒否したらしい。ただ、狭い集落じゃ相手との関係もあって、中には本当は嫌だけど仕方なく顔役に頼んだケースもあったそうじゃ」

 本来は一度きりの関係だが、結婚後もズルズルと続くこともあったそうで、「他の集落では、夫がいながら公認の不倫関係になっていたこともある」とか。

 「顔役の中にも、ただ若い女を抱きたいだけの性根の腐った者もおったし、子どもが生まれてもうた家もあったな。実際、子どもが顔役そっくりなんてこともあって、誰の子か集落の者全員が知っとったな(笑)」

 地位を利用し、集落の女性を手籠めにしていたとの見方もできる。今なら大問題になったに違いない。

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