RaMu 2018年12月27日号

災害大国に“救世車”『レッドサラマンダー』の驚異の性能

掲載日時 2018年12月06日 12時00分 [社会] / 掲載号 2018年12月13日号

 地震国ニッポンに力強い味方がその姿を現した。その名は『レッドサラマンダー』!全地形対応型の水陸両用消防車だ。

 「日本は今、地震の活動期。おまけに世界の気象は不安定で、大型台風などが相次ぎ、数十年に一度の集中豪雨も、日本中で発生しています」(防災ジャーナリスト・渡辺実氏)

 そんな“災害大国”の我が国に、救世主ならぬ“救世車”が現れたのだ。

 荒れ地や泥濘路はもちろん、瓦礫や溝をも乗り越え、しかも水に浮いて進むことも可能な水陸両用車で、全地形対応の消防車両だ。

 全長8.2m、全幅2.2m、高さ2.6m、重量約12t。最大積載量は4400kgで、足回りには「ゴム製クローラー」、いわゆるキャタピラを採用し、最高速度は時速50km、傾斜角26・6度まで対応する登坂能力を持ち、最大60㎝の段差や最大2mの溝を乗り越えることができる。車両の前部に4人、後部に6人が搭乗可能で、水深1.2mまでなら走破可能なオールラウンド・プレーヤーだという。

 製造元はシンガポールの軍需関連企業であるSTキネティクス。現在は国内に1台しかなく、愛知県岡崎市の消防本部に配備されているが、出動対象地域は全国で、洪水や地震、津波などの被害を受けた地域への出動要請を受け、消防庁長官が派遣することになっている。

 実際、昨年7月に発生した「九州北部豪雨」で初出動し、今年も西日本に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」でも活躍した実績もある。東日本大震災のような大津波が押し寄せた後でも威力を発揮してくれそうだが、「それには条件が整うことが必要だ」と、渡辺氏が続ける。

 「津波が押し寄せた後の被害地域には瓦礫も大量に散乱します。そのような場所でスクリューを回したら、瓦礫を吸い込んでトラブルを起こしかねない」

 なんだかビミョーな弱点もあるが、来たるべき時に備えて各都道府県に1台ぐらいは配備してもらいたいものだ。なお『レッドサラマンダー』は岡崎市消防本部で見ることができるが、出動している場合もあるから署に確認することをお勧めする。また、12月9日(日)には岡崎市にて「おかざきクルまつり」が開催される。人気になるのは明らかに『レッドサラマンダー』だ。この機会にその雄姿を親子でカップルで見学していただきたい。


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