官能小説作家書き下ろし[実録]女のSEX告白★将来が見えず無理心中を決意!最後にヤリまくって実行中止に

官能・2020/05/03 00:00 / 掲載号 2020年5月7・14日合併号

(麻由美さん=仮名・33歳・無職)

 私たちは共に渡辺淳一作品のファンで、その中でも『失楽園』が一番好き。だから漫然と無理心中への憧れがありました。

 平成生まれの私は、いいこと何にもなかったの。バブル崩壊後に生まれ、放射能や東日本大震災、リーマンショックに新型コロナ…。

 しかも今はお互い失業中の身で、彼はラブホ代さえ出せないんです。将来が見えない不倫に嫌気がさし、ついにあの世への旅立ちを決意しました。

 彼が退職したメッキ工場から青酸化合物を手に入れて準備万端。実行場所はうらびれた地方の旅館です。

 そこのご主人は、お通夜みたいな顔で私たちを迎え入れました。経営不振で来月にも廃業するとか。
「正しく生きれば神様が助けてくれると思っていたけど、目をかけてくれたのは死神だけだったなぁ」

 暗い言葉に冷たい肌を合わせながら、貪るように彼はクリトリスを吸います。
「赤ちゃんの時は幸せそうに乳首を吸い、今はクリを吸って死んでゆくのか」
「そんな悲しいこと言わないで、笑ってイキましょう」

 私は欲しくなってペニスをしゃぶって勃起させ、騎乗位で跨りながら狂ったように腰を振りました。
「俺、最期のセックスで5回はイキたいな…」
「甘いよ10回。ノルマ達成するまで死なせないよ」
「そりゃあ、イキ地獄だ」

 死ねばすべての悩みが消えると思ったら、だんだん明るい気持ちになってきたんです。だから快感も普段より強く、胸を揺らしながらすぐに果てました。
「次はバックでして!」

 休憩するのももったいないから、すぐに後ろから入れたくなりました。ペニスの先と子宮がキスするほど近づくと、快感で全身に鳥肌が立って…。
「ダメダメ、またイクゥ」

 ここで彼は中で射精し、膣口はパクパクと開いたり閉じたりを繰り返します。すると、そこをじっと見ていた彼が急に「死ぬのやめよう」って言ったんです。
「バカ言わないで。あの世で結婚式を挙げるのよ」
「でも、アソコが死にたくないってしゃべったんだ。それにこの美しい胸が灰になるなんて耐えられない」
「この意気地なし!」

 私は枕元にあったカプセルを発作的に飲み込み「お先に」と手を振ります。
「でも、中身はラムネだよ」

 初めて彼に騙され呆然としながらも、死ぬ気は完全に失せていました。
(書き手・奈倉清孝)

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