葉加瀬マイ 2018年11月29日号

ホステス強姦現場をスマホで撮影した“一部動画”の証拠能力(2)

掲載日時 2018年04月08日 23時00分 [官能] / 掲載号 2018年4月12日号

 真中の言い分はこうだ。
 閉店後、体調が悪くて店のカウンターで寝ていたところ、突然、島田が現れ、「お前、留美を口説いていただろう!」といきなり顔を殴られ、首を絞められて操り人形のように留美の体を触らされた。
 さらに性行為の真似事をするように強要されたが、断ったために口論になったというもの。
 「留美と島田はデキていて、示談金目的で恐喝事件をたくらんだのだろう。事件の数日前に留美から罰金を取ったので、逆恨みされた可能性が高い。強姦しようと思うなら、店のカギを閉めたり、被害者の携帯を取り上げたりするものだが、そのような行為は一切しておらず、留美は自由に行動できる状態だった。カウンターに手を付かせてバックから強姦したというのであれば、グラスが割れていても不思議ではないのに1つも割れていない。そもそも私は腰痛で接骨院に通っており、被害者を立ち上がらせる行為自体が無理だった」
 つまり、事件は3人が真中を陥れるために仕組んだデッチ上げだというのだ。

 レイプの証拠は、浜崎が途中から撮った“事件直後の動画”と留美の証言しかない。ところが、留美は「事件後、精神状態が著しく悪化し、証言するどころではない」として、裁判所への証人出廷を拒否した。
 こうなると、真中の独壇場である。
 「被害者は携帯電話の指紋認証を解除した上で島田に電話している。レイプの被害に遭っているのに、そんなことができますか。犯行についても肝心なところは『覚えていない』と繰り返し、島田にどうやって助けられたのかも説明できない」

 事件の風向きは完全に真中の「無罪」に傾いていたかに見えた。しかし、裁判所が出した結論は懲役2年8月の実刑判決だった。
 その理由はこうだ。
 「動画の音声などから、被害者はパニック状態にあり、被害に遭った直後に撮影されたものと考えられる。被害者が『覚えていない』と繰り返したのも、当時の精神状態を考えれば、やむを得ないものと認められる。精液が検出されていないのは、挿入行為が短時間であったからと推認され、また『3人が自分を強姦犯人に仕立て上げようとしている』という主張については、浜崎の動画の内容と整合していない上、島田から暴力を振るわれ、被害者の体を無理やり触らされたという態度とは明らかに乖離している。動画の中で被告人は島田に対し、『キミら、何?』と素性を尋ねている場面があり、もはや論理が破綻しており、虚偽と言える。被害者を立ち上がらせるのが困難であるとまでは言えないし、グラスが割れていないことも不可能ではない」

 さらに真中には不利な情状面があった。日頃から留美に、〈添い寝しよう〉〈今日はお泊りな〉などと、経営者の立場を利用したセクハラメールを繰り返し送っていたことだ。
 留美に対する事件を起こす2カ月前には、元交際相手に対する傷害事件で、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡されており、「またしても同種事案を起こし、刑事責任は極めて重い」と断罪され、執行猶予は取り消され、計4年8月も刑務所に行くことになった。もっとも真中は現在も「無罪」を主張しており、控訴中である。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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