園都 2018年6月28日号

甘い話で借金地獄を生んだスルガ銀行の罪

掲載日時 2018年02月22日 14時00分 [社会] / 掲載号 2018年3月1日号

 手元資金不要で高利回り――。そんな悪魔のような囁きを信じて多額の不動産ローンを組んでしまった約700人ものシェアハウスオーナーがトラブルに巻き込まれている。問題になっているのは、タレントのベッキーがCMキャラクターを務めていた女性専用シェアハウス『かぼちゃの馬車』だ。

 運営する(株)スマートデイズ(東京都中央区)は、直近で約310億円もの売上高を計上していた。
 「借り手がいなかった場合も安定した定額収入を約束し、オーナーに土地を販売。シェアハウスの設計代を含めた建築をスマートデイズが請け負い、完成後に一括で借り上げて管理するサブリース事業を手掛けていました。オーナーは賃料収入で金融機関に返済し、高利回りの収益を得るスキームでした」(社会部記者)

 ところが、昨年の10月からシェアハウスオーナーに対する支払い減額を一方的に通告。今年1月には賃借料の支払いを停止し、多額の借金を抱え返済原資を失ったオーナーらは金融機関への返済ができなくなった。投資しているオーナーの大半はサラリーマンで、9割が銀行から1億円もの借入をして新築物件を購入したという。
 スマートデイズの関係者は、内実をこう話す。
 「物件を作り続けて販売し、オーナーの賃借料の資金に充てていた自転車操業ですよ。昨年10月にスルガ銀行が物件を購入しようとしていた人へのアパートローンを打ち切り、販売予定だった物件が売却できず資金繰りが行き詰まりました。アパートローンを斡旋・融資していたのがスルガ銀行なのです。実際、シェアハウスのアパートローン説明会を開催するほど密接なつながりを持っていました」

 賃貸料の支払いがストップしたオーナーの1人は「スマートデイズ側からスルガ銀行で借りてくれと言われ、1億円超の借り入れを行った」と証言する。どうやら「投資は自己責任」で済む話ではなさそうだ。

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