葉加瀬マイ 2018年11月29日号

婚約者に二股をかけられた医者の卵 怒りの報復オペ(1)

掲載日時 2018年04月21日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年4月26日号

 大谷健介(30)は高校卒業後、大学で薬学を専攻していたが、医者になる夢を捨てきれず、24歳にして医科大に入り直した。
 それから間もなくして知り合ったのが、別の大学の歯学部に通う鈴木美帆さん(28)だった。2人は出会ってすぐに意気投合。結婚を意識して付き合っていた。

 美帆さんの方が先に歯科医師の免許を取得したので、研修先に決まった医科歯科大学付属病院の近くで同棲生活をすることにし、家賃15万円のワンルームマンションを借りた。
 そこは美帆さんの同僚たちのたまり場にもなった。仕事帰りに打ち合わせをしたり、反省会を開いたりするのだ。その中に彼女の指導医の椎名和幸さん(41)も交じっていた。

 大谷は彼女が社会人になってすぐのゴールデンウイークにプロポーズ。食事の席で指輪を渡し、「結婚してください」と頭を下げると、「ハイ」と受け取ってくれた。大谷は有頂天になった。
 その後、お互いの両親へのあいさつも済ませ、結婚式の日取りも1年後に決定。確実に前進しているなという実感が湧くとともに、これからの人生を彼女と一緒に歩んでいくという厳粛な気持ちにも包まれていた。

 ところが、婚約して10日後のこと。大谷は1人で実家に帰る用事ができた。彼女は休日だったが、例によって「昼すぎから職場の先生たちが打ち合わせに来ることになっている」というので、ローストビーフの用意に取り掛かった。
 大谷は夕方までに帰れない予定でいたが、午後3時すぎには用事が終わったので、〈これから帰る〉とLINEした。だが、いつまでも「既読」にならなかった。

 自宅マンションに着き、エレベーターから降りるとき、ちょうどすれ違いざまに乗ってくる男性がいた。チラッと顔を見たが、同じフロアの住民ではなかった。玄関を開けようとすると、なぜかカギが開いている。部屋の中を見ると、遮光カーテンが閉め切られ、電気もついておらず、真っ暗だった。
 「美帆、いるのか?」
 彼女を探すと、洗面所の前に隠れるようにして立っていた。「ただいま」と声を掛けると、顔を紅潮させ、明らかに動揺している。
 「ビックリしたわ…」
 それだけ言うと、トイレの中にこもってしまった。
 (何か変だ…)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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