森咲智美 2018年11月22日号

専門医に聞け! Q&A 尿路結石排出促進に性交

掲載日時 2018年04月07日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年4月12日号

専門医に聞け! Q&A 尿路結石排出促進に性交

 Q:先日、右背部に激痛があり病院へ駆け込んだら、検査で右尿管に1センチ弱の結石があると分かりました。石を排出するため、1日2リットル以上の水を飲むように指示されました。なるべく早く排石され、痛みの再発の恐怖から逃れたいと思いますので、アドバイスをお願い致します。(33歳・書店員)

 A:尿路結石に関しては、男性にとって面白い排出促進法があります。最近もまた、その効果を裏付ける報告がありました。トルコの医科大学のグループが行った研究で、国際腎臓泌尿器科の医学誌に発表され、それが『メディカルトリビューン』などで報道されました。
 その方法は性交で、男性では性交が自然排石促進法になることは、2015年、'17年に海外の泌尿器学会で発表されていました。しかし、これらの報告は症例数が少ないうえ、小さい結石が対象であったため、信頼性に欠けていたのです。
 そこでトルコの医科大学のグループは、より多くの症例を対象に、性交がより大きい結石の排出に及ぼす効果について検証しました。

●薬並みの効果
 研究の対象者は211人の男性で、(1)標準的治療(1日1.5〜2リットルの水分の摂取と発作性の激しい痛みが出たときの鎮痛薬の使用のみ)の群、(2)標準的治療に加えてα1受容体遮断薬を服用する群、(3)週3回以上性交を行う(自慰も含む)群の3つに分け、最大4週間追跡調査しました。
 結果は、4週間後の自然排石率は、(1)の水分摂取のみの群では51.5%、(2)の投薬群では81.6%、(3)の性交(自慰)群では81.8%。排石までの日数も投薬の群より性交(自慰)の群のほうが早かったのです。
 そのメカニズムは、勃起中には、血管に血管拡張作用がある一酸化窒素が増えるから。それによって、尿管の蠕動と緊張が緩和され、排石の促進や鎮痛剤の減少につながると考えられるとのこと。
 痛みの緩和にも効果があるのですから、たいしたものです。奥さんと励むか、自慰するかは人それぞれ。いずれにせよ、男は勃起しないとつらいですが、勃起不全にも薬があることは周知の事でしょう。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)やオゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。ほほえみクリニック(大阪府枚方市)院長。牧老人保健施設(大阪市北区)顧問。いきいきクリニック(大阪市北区)でも診察。

関連タグ:専門医に聞け! 尿路結石

健康新着記事

» もっと見る

専門医に聞け! Q&A 尿路結石排出促進に性交

Close

WJガール

▲ PAGE TOP