名医・博士の健康術

健康・2020/04/25 12:00 / 掲載号 2020年4月30日号
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 3カ月以上続く慢性の腰痛は、安静にしないほうが早く治ります。ストレッチやウオーキングなどの適度な運動や体操がお勧めです。日本整形外科学会と日本腰痛学会が発刊した腰痛診療ガイドライン2019で、慢性腰痛には運動療法が非常に効果的であると示されました。原因がはっきりしない、あるいは重篤でない場合は、体操やウオーキングをすることで慢性腰痛を治していきましょう。

 腰痛診療ガイドライン2012では、腰痛体操の種類によっては効果に差がないと示されました。例えば、椅子やベッドの端に座って腰を左右に傾けたり、ひねったり、前後にねじるといいです。初めは痛くても少しずつ体操の程度を強めていきます。ただし、動きが急すぎると腰の痛みをさらに悪化させるので、スローモーションでゆっくり行いましょう。ストレッチにかける時間は1回数秒〜30秒ほどで、これを1日数回、時間が空いたタイミングで気軽に行います。

 慢性腰痛の場合、肉体的だけでなく、精神的にもダメージを受けます。体を動かすのが億劫に感じることもあると思います。しかし、安静にしすぎると次に動くときに痛みが強くなってしまうので、可能な範囲で動くことが大事です。動作をゆっくりするように心がけます。

 リハビリとは肉体的、精神的に元の健康な体に戻す、という意味です。体操やウオーキングで元の健康な体、腰に戻しましょう。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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