葉加瀬マイ 2018年11月29日号

話題の1冊 著者インタビュー 掟ポルシェ 『男の! ヤバすぎバイト列伝』 リットーミュージック 1,500円(本体価格)

掲載日時 2018年02月25日 15時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年3月1日号

話題の1冊 著者インタビュー 掟ポルシェ 『男の! ヤバすぎバイト列伝』 リットーミュージック 1,500円(本体価格)

 ――数々のバイトを経験していますが、印象に残っているものはなんですか?

 掟 ペンキ屋ですね。職人のオヤジたちが揃いも揃ってヌケのいい下品さに溢れたキャラばかりで、名言しか言わなくていまだに忘れられません。社内一仕事ができないオヤジに前職を聞いたら「コンピューター関係だ」と言い出したので驚きました。でも、よくよく聞いてみたら「コンピューターを入れる段ボールの箱を作ってた」と、なぜか自慢げに言われて愕然としました。ほかにも有機溶剤の種類を舐めて当てるオヤジがいたりして、面白すぎて一緒に働いているとぐったりしますが、退屈せずにすみました。でも、絶対に戻りたくはないですが(笑)。

 ――元々は、雑誌の編集者を目指していたとか。エロ出版社でアルバイトをした時はどうでしたか?

 掟 「やった! これからはタダで女性器の写真見放題だ!」と思っていたら、回されたのが自分の母親よりも歳上の高齢熟女系エロ本。深海生物のようなグロテスクババァの裸体を修正墨ベタ千本ノックやらされて、ストレスのためか3週間で尿管結石ができました。病院へ行こうと社長に保険証くれと言ったら、「お前にやる保険証はない! クビだ!」と突然解雇。普段、社長が作ったエロ漫画誌用のコピーが死ぬほどダサくて鼻で笑っていたのがバレていたようです。いや、正直に言えば社長の目の前で堪えきれず吹き出していました。嘘のつけない不器用な性格が災いしたようです。

 ――バイト仲間も個性的な人が多そうですね。

 掟 電車で痴漢した女性と意気投合してそのままホテル直行、朝からセックスしてきて遅刻した先輩バイトに驚き、若手にそのことを話したら「俺たちの町では痴漢から始まる恋愛とかよくあるッス!」と元気よく言われてクラクラしましたね。まだ20世紀で、時代がユルかったこともありますが、常識が覆されることが何度もありました。
 とにかく仕事を完全に舐めていましたね。どんなバイトも嫌々やっていましたし、辞める時は連絡も入れず突然バックレます。雇用者の立場であれば絶対に雇いたくありませんよ。仕事は適当、上司を心の中でバカにしている、突然休む、本当に最低だと思います。今の自分の仕事(チ○ポが出るスレスレの衣装でなんかコミカルなことをやる等)みたいなのが世の中に存在していて本当によかったです。なければ野たれ死んでいたと思います。読者の皆さんも仕事は真面目にやりましょうね、って、どの口が言ってんだって話ですが(笑)。
(聞き手/程原ケン)

掟ポルシェ(おきて・ぽるしぇ)
1968年北海道生まれ。'97年、男気啓蒙ニューウェイヴバンド、ロマンポルシェ。のボーカル&説教担当としてデビュー。俳優、声優、DJなど多岐にわたり活動。

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