葉月あや 2019年5月2日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 ★才能と波乱の人生…でも歌声は永遠です「ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」

掲載日時 2019年01月18日 15時30分 [エンタメ] / 掲載号 2019年1月24日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 ★才能と波乱の人生…でも歌声は永遠です「ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜」
画像提供元:(C)2018 WH Films Ltd

 明けましておめでとうございます。今年もみんなが素敵な映画に出会えますように! 私も探しますよ〜。

 さて、去年から『太陽の塔』や『エリック・クラプトン〜12小節の人生〜』など、ドキュメンタリー作品がすごくいいんです。今回は、私の青春を彩ったホイットニー・ヒューストンの名曲の数々と、彼女の人生を描いたドキュメンタリーを紹介したいと思います。

 80年代から音楽シーンを賑わせ、大ヒットを連発したホイットニー。泣きたい時には『Saving All My Love For You』を聴いて涙のデトックス、いいことがあった時は『How Will I Know』で踊りまくる、そんなティーンエイジャーだった私ですが、彼女がどんな人だったのか、どのように育ったのか、正直、あまり知りませんでした。それだけに、この作品を見て、“なんて素晴らしい人、そして天国に逝ったのが早すぎて悔しい”と思ったのです。

 育てられ方、教会で歌う姿、初舞台や初めてのテレビ出演など、“ほほぅ”と思うことのオンパレード。改めて聴いても、あの歌声は素晴らしい。そして美人でもあり、人から見られることに関してはすべてが恵まれていました。ただ、その裏では、スターになることで金使いも荒くなり、言葉使いもちょっと引くくらい。ほかの歌手のことを、チクリと言ってたなんてビックリ。『ボディガード』の映画出演の時代のことや、お金がなくなってしまった時代など、正直、スターであることに自惚れた生活リズムでした。

 でも、その心の中は傷だらけの少女。そして、まわりの人たちは彼女にしがみ付いていました。ホイットニーはみんなの前では笑顔でしたが、生活は苦しくなるばかり。そして、また舞台に立つけれど、お酒とドラッグで声はボロボロ……。

 この作品では、さまざまな関係者がホイットニーについて赤裸々に話してくれています。でも、ボビー・ブラウンは死の原因がドラッグであることを一切認めようとしません。もちろん、本当の原因ではないかもしれないけど、ホント悔しい。

 声とルックスは神様からのギフトだったのに、人間って、ここまでダメになると哀れだし、もったいない。なぜ、誰も助けなかったのか? 知り合いでもなければ生のホイットニーを見たこともない、そんな私ですら悔しいと思います。

 48歳で亡くなった彼女。もっと、たくさんの曲を聴きたかったですが、歌声は永遠に生きています。

画像提供元:(C)2018 WH Films Ltd
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■ホイットニー〜オールウェイズ・ラヴ・ユー〜
監督/ケビン・マクドナルド 出演:ホイットニー・ヒューストン、シシー・ヒューストン、エレン・ホワイト、メアリー・ジョーンズ、パット・ヒューストン、ボビー・ブラウン他 配給/ポニーキャニオン、STAR CHANNEL MOVIES TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中。
■1980〜90年代を代表するアメリカの歌姫、ホイットニー・ヒューストンの素顔に迫るドキュメンタリー。驚異的な歌唱力で世界的な人気を誇り、出演した『ボディガード』は全世界で4億ドルを超えるヒットを記録した。しかしその陰で、薬物問題や複雑な家庭事情がメディアで取り上げられるようになり、やがて48歳という若さで、この世を去ってしまう。家族、友人、仕事仲間などの証言を紡ぎ合わせることで見えてきた真の姿とは?
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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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