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橋下徹を潰す! 麻生財務相が怒り心頭「G20首脳会議」大阪開催

掲載日時 2018年03月10日 10時00分 [政治] / 掲載号 2018年3月15日号

橋下徹を潰す! 麻生財務相が怒り心頭「G20首脳会議」大阪開催

 来年、日本で初めて開催される主要20カ国首脳会議(G20)の開催地が、大阪市に決定した。しかし、これに地元福岡市と誘致合戦に乗り出していた麻生太郎副総理兼財務相がカンカン。その怒りの矛先は安倍晋三首相と菅義偉官房長官、加えて橋下徹前大阪市長にまで向けられているという。
 「G20の福岡開催は麻生氏が猛プッシュし、“首相出身の山口県も共同で”とまで持ち掛けていた。昨年12月23日には、麻生氏が高島宗一郎福岡市長を連れて首相の私邸まで訪ね、念を押すほどの熱の入れようで、当初から、安倍首相も福岡市開催を決めたとの情報まで飛び交っていたのです」(自民党関係者)

 ところが、そこにストップをかけたのが、直後の28日に安倍首相と会談をした橋下氏と松井一郎大阪府知事(日本維新の会代表)だった。そこには、両者と昵懇の仲とされる菅官房長官も同席していたという。
 「大阪府と大阪市は、その約1カ月前、国際展示場『インテックス大阪』を会場とするG20計画案を外務省に提出していました。それを引っ提げ、橋下、松井両氏は改めて首相に、G20の開催を弾みにして'25年万国博覧会の大阪誘致と、カジノを含む統合型リゾートの誘致を懇願した。ただ、首相は“大阪ばかりに重きを置くのはまずい”とやんわり拒否した」(政治部記者)

 当然、それは3選を目指す今秋の総裁選での、麻生氏の支持を念頭に置いたものだろう。
 「そこで菅氏が安倍首相の懸念を察し、“福岡がG20に向かない理由付け”を明確にさえすれば大阪偏重のイメージを払拭できるとサジェストしたといいます。その後に外務省が、G20には中国や東南アジアの国々が参加するため、少なくとも3万室の宿泊施設が必要とし、かねてからホテル不足が指摘されてきた福岡市は不適格と唱え始めたのです」(同)

 確かにここ数年、福岡市の宿泊施設不足は問題視されてきた。元外務省関係者はこう言う。
 「2月24日以降も、ヤフオクドームでの安室奈美恵のコンサートと、マリンメッセ福岡のEXILEコンサートが重なり、そこへ大学受験日も加わって県が空室情報を提供する事態となった。これは今年に限ったことではなく、福岡市はイベント会場と宿泊施設のバランスの悪さが目立ち、そこに目をつけられてしまったわけです」

 この事態に、麻生氏もすかさず動きを見せた。
 福岡県議会関係者の話。
 「宿泊施設は何とかする――。麻生氏は菅氏をかなり説得したようです。その上で、市内のホテル業界から、部屋を改修してスイートルームを増設する協力を取り付け、宿泊施設としてクルーズ船を活用する案も触れ回った。そのため、外務省の1月下旬作成の評価書面では、大阪と福岡が同列となり、2月上旬には“福岡で決まり”との話が再び飛び交って、麻生さんも上機嫌だった。ところが、最後にまさかの大ドンデン返しを食らったのです。理由は表向き、重ねての宿泊施設不足と警備上の問題とされいるが、結局はあの件が利いて橋下氏らに負けた」

 「あの件」とは、安倍首相悲願の憲法改正だ。
 「憲法改正に向け、まずは国会発議に必要な総議員で3分の2の賛成を集めるため、公明党プラス野党の一部勢力の賛成が必須となってくる。日本維新の会は衆参22議席。安倍首相とすれば、どんな手を使ってでもこれを取りこぼしたくない。これが取引材料に使われたと見られています」(前出・政治部記者)

 しかし、収まらないのはコケにされた麻生氏だ。
 「麻生氏は財務相として2度にわたり消費増税を延期され、一昨年の衆院福岡6区補選でも、麻生氏が押した自民党県連会長の長男に対し、菅氏が故・鳩山邦夫元総務相の次男を支援して自民が分裂した揚げ句、敗れた。そこへ、安倍首相も傾いていた福岡でのG20開催まで横取りされる始末。麻生氏の我慢は限界にきており、特に今回の発端を作った橋下氏については“タダでは済まさん”と息巻いている」(自民党関係者)

 もともと、麻生氏と橋下氏の関係は良好とは言えない。かつて麻生氏は結婚式で同席となった橋下氏に対し、面と向かって「政治家に向かないな」と言い放ったとされ、橋下氏が提唱し日本維新の会が進める大阪都構想についても、「天皇陛下が住まわれたことがない大阪が何で都か」と一蹴している。
 「確かに、麻生氏の橋下氏に対する怒りは相当のようだ。ただ、最終的には、ここまで軽んじ続けられてきた安倍首相に向かうだろう。安倍首相3選に賛成の立場を示し“いずれにしても動くのは次の'21年の総裁選”としている麻生氏だが、態度を豹変させるかもしれない」(自民党重鎮)

 麻生氏が会長を務める自民党派閥の志公会(麻生派)は、かつて名門派閥の宏池会から飛び出した河野洋平元衆議院議長の流れを汲み、いまや清和政策研究会(細田派)に次ぐ第2派閥にまで拡大した。
 「麻生氏は、いずれは派閥を河野家へ戻したいのが本音とされる。そのタイミングは麻生派の太郎氏を総裁に担ぐ時なのですが、今回の件でそれを露骨に出す可能性がある。つまり、太郎氏の出馬をチラつかせることで安倍首相を揺さぶり、大阪都構想をも危うくさせる魂胆です」(永田町消息筋)

 企みに歪む麻生氏の表情が目に浮かぶ。

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